Recursos de colección

Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers (135.521 recursos)

HUSCAP (Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers) contains peer-reviewed journal articles, proceedings, educational resources and any kind of scholarly works of Hokkaido University.

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Mostrando recursos 1 - 20 de 56

  1. 魚類筋肉タンパク質の温度およびpH依存性に見られる特性に関する研究

    橋本, 昭彦
    1. Characteristics of Temperature Dependence of Fish Muscle Protein Since fish adapts to various environmental water temperatures ranging from -2 to 40°C, it is very interesting to clarify the relationship between the properties of these muscle proteins and the temperature. Therefore, using the myofibrils which are the model system of the muscle, the temperature characteristics and the stability against heat of its biochemical function were compared between the cold, temperate and tropical fishes. 1. Mg-ATPase (I = 0.12, pH 7.0) activity of fish myofibrils was activated when Ca concentration was high (0.25 mM), but was inhibited when it was low...

  2. 北部北太平洋における毛顎類(肉食性動物プランクトン)の生活史と経年変動に関する研究

    西内, 耕

  3. 西部北太平洋亜寒帯海域におけるプランクトン食物連鎖構造

    品田, 晃良
    海洋低次生態系において植物プランクトンにより光合成された有機物は、生食食物連鎖か微生物食物連鎖に取り込まれる。海洋の物質循環を明らかにするためには、上記の2つを含んだプランクトン食物連鎖構造を明らかにする必要があるが、西部北太平洋亜寒帯海域においてその全体像を捉えた研究はない。本研究は、北海道南東部釧路沖、北海道南西部恵山沖および臼尻沿岸域をモデル海域として、西部北太平洋亜寒帯海域におけるプランクトン食物連鎖構造を明らかにすることを目的とした。調査は、周年にわたりバクテリアからメソ動物プランクトンまで全てのサイズのプランクトン生物量の現存量を把握し、釧路沖と恵山沖ではマイクロ動物プランクトンの植物プランクトンに対する摂食速度の測定を行った。恵山沖ではさらにナノ動物プランクトンのバクテリアに対する摂食速度、およびメソ動物プランクトン群集のマイクロ動物プランクトンに対する摂食速度を測定した。最後に、生物量、増殖速度および摂食速度のデータを用い、釧路沖と恵山沖におけるプランクトン食物連鎖の炭素フロー図を描いた。全調査点で独立栄養プランクトン生物量の鉛直分布は、水柱が成層構造にある時には表層に主に分布し、鉛直混合期には鉛直的に均一になる傾向を示した。従属栄養プランクトンもほぼ同様な傾向を示した。釧路沖と恵山沖でプランクトン生物量の鉛直分布特性と水柱安定度との関係をさらに詳しく分析したところ、独立栄養プランクトンの鉛直分布特性のみ水柱の安定度と、従属栄養プランクトンの鉛直分布特性は、餌生物である独立栄養プランクトンのそれと有意な相関関係にあることが示された。この結果から、独立栄養、従属栄養プランクトンの鉛直分布は究極的には物理的要因である水柱の安定度により大きく決定されていることが判明した。独立栄養プランクトン生物量は海域により若干異なる季節変動を示した。即ち、釧路沖では春期と秋期に珪藻ブルームが観察されたのに対し、恵山沖では春期にのみ珪藻ブルームが観測され、臼尻沿岸では1997年には秋期ブルームが観測されたが、1998年秋期には観測されなかった。夏期には恵山沖と臼尻沿岸ではシアノバクテリアを中心とするピコ植物プランクトンのピークが観測されたが、釧路沖では観測されなかった。また、夏期に従属栄養プランクトンのバクテリアとHNF生物量が恵山沖、臼尻沿岸と比べ釧路沖で高い値を示した。海域間で独立栄養プランクトン生物量およびバクテリア、HNF生物量が異なる季節変動を示した要因として、夏期に恵山沖と臼尻沿岸に進入してくる高温、高塩分、低栄養塩濃度の津軽暖流水の影響が考えられた。また、マイクロおよびメソ動物プランクトンは全ての調査海域でほぼ同様な季節変動を示し、マイクロ動物プランクトンは珪藻ブルーム時に高い値、メソ動物プランクトンは春期ブルーム時に年間の最高値を示した。これら従属栄養プランクトン生物量の季節変動には、マイクロ動物プランクトンの摂食特性とメソ動物プランクトンの生活史が関係していると考えられた。マイクロ動物プランクトンによる植物プランクトンの摂食ロスは、海域によって異なる季節変動を示した。即ち、釧路沖では冬期にマイクロ動物プランクトンの摂食ロスが植物プランクトンの増殖ポテンシャルを上回るのに対し、恵山沖ではその様な傾向は認められなかった。この要因として、マイクロ動物プランクトンの種組成の違いが考えられた。恵山沖でサイズ毎の植物プランクトン摂食ロスを調べた結果、ピコ植物プランクトンに関しては全ての季節で増殖ポテンシャルと摂食ロスがほぼ釣り合っていたが、ナノおよびマイクロ植物プランクトンに関しては、夏期の水温上昇による増殖ポテンシャルの増加に伴い、摂食ロスを大きく上回る傾向を示した。冬期にはマイクロ植物プランクトンが効率良くマイクロ動物プランクトンへ摂食されていた。また、バクテリアの増殖ポテンシャルと摂食ロスはすべての季節でほぼ釣り合っていた。小型カイアシ類は従来珪藻等のマイクロ植物プランクトンが主要な餌料源と考えられてきたが、本研究の結果、マイクロ植物プランクトンの摂餌は春期ブルーム期に主として重要であることが判明した。実際、小型カイアシ類のマイクロ動物プランクトンに対する摂食速度は周年を通じてその代謝要求量を充分に満たしていることが示された。また、過去の文献よりデータを収集し分析したところ、ろ水速度とカイアシ類の全長の間に、Clearance rate=0.005・TL-0.169 (n=44,r=0.822,p<0.01)、の関係式を得た。ここでClearance rateはカイアシ類の無殻繊毛虫に対するろ水速度(ml indas-1 h-1)、TLはカイアシ類の全長(μm)を表す。以上の生物量、増殖速度および摂食速度を用い、釧路沖と恵山沖の炭素フロー図を描いたところ、両海域のプランクトン食物連鎖構造はほぼ同様な季節変動を示した。即ち、周年を通じて微生物食物連鎖が卓越し、春期ブルーム期にのみ生食食物連鎖の駆動が併存することが明らかとなった。周年を通して、微生物食物連鎖が卓越する点で東部北太平洋の食物連鎖構造と一致するが、微生物食物連鎖に対するバクテリア生産の寄与率は、本稠査海域が圧倒的に高かった。また、春期ブルーム期に微生物食物連鎖が稼働していると言う点で北大西洋の食物連鎖構造と類似したが、その稼働形態が若干異なり本調査海域にはマイクロ植物プランクトンからマイクロ動物プランクトンへの有機物伝達経路が存在した。また、本調査海域はメソ動物プランクトン生物量のピークが植物プランクトンブルームと一致し生食食物連鎖が稼働する点で特徴的であった。よって、本調査海域の春期ブルーム期のプランクトン食物連鎖構造は、北大西洋に比べて転送効率の良いことが示唆された。

  4. Molecular biologocal studies on ovarian steroid hormone biosynthesis in Japanese eel, Anguilla japonica

    Kazeto, Yukinori

  5. Stock origins of high seas salmon as determined by scale pattern analysis

    Myers, Katherine West

  6. 硬骨魚類インスリンの一次構造、遺伝子構造および分泌動態に関する研究

    安藤, 忠

  7. 漁家における女性労働の存在形態に関する研究

    三木, 奈都子

  8. 漁業労働の現代的評価に関する研究

    三輪, 千年
    漁業における生産力発展の推進力は,機械力の導入,普及に基づく漁業技術の発展にあったことはいうまでもない。しかしながら,全ての産業技術がそうであるように,その過程においては労働力の機械力への置き換えが単純に進行している訳ではない。漁業生産力の発展は新たな労働過程,新たな技術の再編を伴いつつ推進されていくものであるからである。本研究は,漁業労働過程における漁業用作業機械の導入,展開が漁業労働過程と労働力編成にいかなる変化と影響を及ぼしたのかについて,機械力導入の典型的業種と目される大型イカ釣船凍漁船の技術展開を対象として考察したものである。この考察を通して漁業生産力における技術の実体(存在形態,意義,あり方)にアプローチしうるものと考える。方法として,1. 大型イカ釣船凍漁船における船内での労働過程はイカ釣機などの漁労装置が自動・ロボット化したことでどの様に変化したのか。2. イカ釣漁船の船凍(冷凍)化は,漁獲物の処理・製造に従事する乗組員の労働と生活にいかなる影響を及ぼしたのか,という2つの側面から,労働と船内生活過程の具体的観察を行った。本研究では,自動イカ釣機などの漁業生産諸手段の科学技術的な発展過程を考察するだけでなく,漁業生産諸手段と対応する乗組員が労働体験から修得した「経験」や「勘」,さらには「技能」についても客観化しうるものと評価し,そのイカ釣漁業生産力へのビルト・インの過程を解明していく。第1章では,自動イカ釣機が自動・ロボット化することでイカ釣漁船乗組員の労働は漁獲労働から解放され,代わって,ロボット化した自動イカ釣機の監視労働と,イカ釣生産過程で突発的に発生する糸絡まりなどのトラブルの修復労働へと移行していくことを明らかにする。次いで,漁業用作業機械などが進化することにより,乗組員の労働形態・内容が変化する様を考察するとともに,漁労装置など生産手段が技術革新を遂げても,乗組員の「技能」が果たす役割があらためて重視されることを,イカ釣漁船での労働工程分析を通して実証的に明らかにした。第2章では,大型イカ釣船凍漁船での漁獲物の冷凍処理・製品化過程における乗組員の労働内容・形態を解明する。大型イカ釣船凍漁船が生産する冷凍イカ製品は,珍味加工原料及びスーパーマーケットや外食産業向けの総菜用加工原料として,同一サイズ,定品質,規格化が求められており,冷凍製品化過程においては製品の標準・規格化に沿った「マニュアル化」された労働が行われていることが明らかとなる。そして,かって荷役などの日本人乗組員の補助的な就労に限られていた外国人乗組員は,船内作業の大半が「マニュアル化」された今日では日本人とほとんど区別し得ない従事内・容となっている現実を明らかにした。さらに,品質管理分野での「マニュアル化」された労働過程の内実についての問題も指摘する。第3章は,大型イカ釣船凍漁船の冷凍機器の運転とメンテナンスを生産現場で指揮・監督し,冷凍イカ製品の品質管理責任者である機関長の船内での位置と労働過程を船内生活時間や行動分析を通してみていく。新たな技術的要請を伴っている船凍漁船内の製品化作業においては乗組員の作業により強度の高い労働が強制され,精神的での負担も強められている。第4章では,イカ釣漁業技術が「道具」の段階から「機械」(自動・ロボット化)へと発展していく過程の特徴を,イカ釣漁船内の作業体系変化,及び漁船の船凍化に伴う漁獲物の処理・製造過程の労働編成の展開と併せ,史的段階的に考察する。そして,イカ釣漁業におけるハード・システム技術の進展が,その下で働く乗組員の「技能」や「ノウハウ」といったソフト技術をも変化せしめるといった相互規定的な関係にあることを明らかにした。第5章においては,漁船での生産過程で生起する労働災害の態様と特徴を分析することによって,労働災害と漁業用作業機械などの生産システムとの関係について論述する。漁船での労働災害の多くは操業中に起こるものであること,また漁船乗組員の高年齢化や,外国人船員などの未熟練労働力の増加に関連した労働災害も増加している。労働災害は現実には技術の進歩ほどには減少しない。その要因として,漁業用作業機械の開発,導入がいわゆる熟練乗組員を中心としていることを明らかにした。本研究の結論は,次の3点である。第1に,漁業生産における機械化体系の展開は船内労働編成,労働過程のそれへの適従化をもたらすと共に,新たな「技能」労働の発生と対処の問題を惹起した。ここでは,近代的な装置を環境変化に合わせて有効に稼働させるためには,定型化した作業だけではこなし切れない作業領域における労働が不可欠であり,経験に培われた漁業者の「技能」の展開が重要課題になっている。、漁業の機械化体系において,客観化できる「技能」労働過程の評価軸,並びに新たな労働力養成の問題が提起されたというべきで、あろう。第2に,冷凍イカ製品の市場での需要拡大に伴って,船内の冷凍製品製造過程において市場の求める定型化した商品創造の工程が新たに付加され,従来の漁労作業体系とは異なった労働過程,労働環境が船内で造出されている。ここでも,安定した製品生産,商品管理の作業に対応した熟練乗組員の「経験」や「勘」に基づく作業が必要とされている。末端商品化の展開が生産過程に持ち込まれるこのと少なくない今日の漁業生産は,船内労働編成,及び労働力配置と養成においてあらためて合理的方策のあり方が検討されるべきである。第3に,漁業生産においても,ハード,ソフト両面にわたる技術革新によって,高年齢化し,未熟練な労働力でも対応可能な生産技術体系が創出されてきた。高齢者と未熟練な外国人の就業者が漁船漁業を担っている現状がある。しかし,漁業技術は彼らの就業を可能とする一方で,技術の導入に伴って必要とされる新たな技能労働が欠如した状況の中で,彼らを犠牲者とする労働災害も多発している。新たな技能労働の要請と併せ,労働安全や労働環境の側面から,労働編成と漁業技術のあり方が検討されるべきである。また,新しい漁業技術に対応した労務管理のあり方の考究とともに,労働力の質に対応した管理手法の確立も急がれるところである。

  9. 冬季の噴火湾周辺海域における海況とスケトウダラ卵輸送過程に関する研究

    清水, 学

  10. cDNAクローニングおよび変異体作成によるホタテガイ類トロポニンTとトロポミオシンの構造・機能の解析

    井上, 晶

  11. 紅藻ツルシラモ Gracilaria chorda Holmes (Gracilariaceae, Rhodophyta) の再生に関する研究

    村岡, 大祐
    再生とは個体の一部が失われた際に,それに該当する部分が復元される現象をいい,単細胞・多細胞生物を問わず広く生物界に認められる修復現象である。紅藻オゴノリ属植物(Gracilaria)は熱帯から温帯に広く分布する海藻で,強い再生力を持つことが知られている。藻体の細胞間には寒天成分のアガロースを大量に含んでいるため,寒天原藻としての需要が高く,現在では世界の寒天原票の約60%を担っている。この需要に伴い世界各地で様々な方法による増養殖が行われているが,その中でもロープに切断した藻体を挟み込む方法,あるいは藻体片を地まきする方法は,本属植物の強い再生力を利用した最も効率が良い増養殖の手段として広く採用されている。本研究ではツルシラモ(Gracilaria chorda)の藻体片を培養によって再生させ,その形態形成の過程を詳細に観察した。さらに,基質への接触,再生枝の切断,水温,光周期などが再生におよぼす影響について実験し,本属植物の繁殖,および増養殖に重要な役割を果たす再生現象について以下の点を明らかにした。培養実験に先立ち天然藻体を観察した結果,傷害を受けた部位には傷害組織(傷害を受けた部位を覆う,皮層状の組織)と再生枝(傷害部位に形成される新しい枝)の形成が頻繁に起こっていることを確認した。本種の主軸,および第一側枝から切り取った藻体片(円柱状,直径約1mm,長さ5mm)を培養した結果,傷害組織は先端側(藻体片の両切断面のうち,元の藻体の先端側)と付着器側(両切断面のうち,元の軍体の付着器側)の両切断面に形成された。先端側切断面の傷害組織は3-4層の細胞から成る皮層状の形態を示したのに対し,付着器側切断面の傷害組織は,縦方向の分裂により藻体片内で細胞塊にまで発達した。しかし,再生枝(平均2.5本)は先端側切断面の縁辺部からのみ形成され,付着器側切断面から生じることはなかった。以上の観察から,本種の藻体片の先端側と付着器側切断面の間には,形態形成上明瞭な極性が存在することを明らかにした。さらに,藻体から皮層組織だけを方形に切り取って培養した場合でも,先端側の一辺からのみ再生枝を生じ,極性がなお維持されていることを示した。先端側,または付着器側切断面を常に基質に接触させた状態で培養した結果,付着器側切断面からのみ仮根様組織が発達して基質に着生した。さらに,その仮根様組織からは直立体が発出した。一方,先端側切断面では,生じた再生枝の伸長が抑制されたのみで,接触刺激に対する形態形成の反応でも両切断面に極性が存在することを示した。藻体片の培養で生じた再生枝をすべて切断した場合,藻体片本体の先端側切断面から新たな再生枝を形成した。しかし,再生枝を1-2本残した場合,新たな再生枝を生じることはなく,本種の再生枝形成が残された再生枝によるアピカルドミナンス(頂芽優勢)の支配を受けていることを示唆した。長さ1-30mmの藻体片を培養し,再生に伴う生物量の変動を測定した結果,総生物量(藻体片,再生枝,再生側枝を合わせた重量)の増加は藻体片が長い場合ほど大きかった。特に30mmの藻体片では再生枝の他に藻体片の側面から多数の再生側枝を生じ,再生枝形成に次ぐ二次的な生長として生物量の増加に寄与していた。一方,藻体片の単位重量あたりの増加率は藻体片が短いほど大きかった。以上の結果は,本種を増養殖する際に,藻体片の大きさを再生側枝を形成する長さにすることが種苗として有効であることを示した。藻体の様々な部位から切り取った藻体片を培養したところ,主軸,側枝ともに下部由来の藻体片で総生物量の増加率が大きく,上部ほど低かった。一方,藻体片本体の増加率は逆に上部由来の藻体片で大きく,中央部,下部のものでは小さい値を示した。この差異は,各々の藻体片を構成する細胞の細胞年齢を含めた生理状態の差によるものと考える。藻体片を温度,および光周期条件を変えて培養した場合,藻体片の状態(長さ,藻体の部位など)に関わりなく,温度では20℃で,光周期では20L4Dで総生物量の最大増加率を示した。傷害組織の形成過程を透過型電子顕微鏡で観察し,以下の結果を得た。藻体に傷害を与えると直接切断された細胞からは核と細胞質が流失したが,それに直接接する細胞(隣接細胞)は正常な状態に維持されていた。切断後1-2日以内に隣接細胞の核と細胞質は切断面側に移動し,さらに隣接細胞のゴルジ体は増加すると同時に,多数の分泌小胞を細胞膜と細胞壁の間に放出した。隣接細胞には同時に多数の多胞体や分裂中の葉緑体も見られた。切断2日目,隣接細胞で最初の細胞分裂が起こった。分裂は周囲に細胞質を伴った分裂溝が細胞の両側から求心的に伸長することによって進み,複数核のうち一個を取り込んで新細胞を形成した。本種の細胞は多核であるため,新細胞の形成には核分裂を伴わず,一個の隣接細胞が同時に複数の新細胞を形成した。新細胞はさらに分裂を繰り返し,切断24日以内に切断面を覆う傷害組織を形成した。本種の新細胞形成,およびその後の傷害組織の形成に至るまでの時間は他種と較べて早かった。これは本種が新細胞形成の際に核分裂を必要としない多核細胞で構成されていることによるものと考える。また,切断面に露出した全ての隣接細胞でこの様な新細胞が形成されたことから,分裂能力を持たないと考えられてきた体の中心部を構成する髄層細胞を含めて,全ての細胞が傷害という環境変化に反応して新細胞を形成する潜在能力を有することを確かめた。傷害組織を完成した後,先端側切断面からは再生枝を,付着器側切断面からは仮根様組織を形成した。

  12. Immunochemical and Biochemical Studies on Vitellogenin and Its Related Egg Yolk Proteins in Salmonids

    Hiramatsu, Naoshi

  13. 北西北太平洋および南極海におけるミンククジラ Balaenoptera acutorostrataの摂餌生態に関する研究

    田村, 力
    本研究は、北西北太平洋および南極海におけるミンククジラの食性と摂餌量を明らかにするために、採集された胃内容物を解析した。1994年-1996年の夏季、北西北太平洋において採集されたミンククジラ184個体の胃内容物から、カイアシ類1種、オキアミ類4種、頭足類1種および魚類10種の合計16種類が出現した。夏季のミンククジラの主要餌生物は、太平洋側ではオキアミ類、サンマおよびカタクチイワシ、オホーツク海ではツノナシオキアミであった。ミンククジラは索餅海域で資源量の多い生物を利用しており、環境の変化によってその餌生物を柔軟に変化させる広食性を有することが示唆された。摂餌されていたサンマなどの体長組成の経年および地理的な差異は、索餌海域における組成を反映した結果であると考えられた。1989/90年-1995/96年の夏季、南極海IV区において採集されたミンククジラ398個体の胃内容物から、端脚類1種、オキアミ類4種の合計5種類が出現した。夏季のミンククジラの主要餌生物は、プリッツ湾以外の海域ではナンキョクオキアミ、プリッツ湾ではナンキョクオキアミおよびE. crystallorophiasが主要餌生物であり、ミンククジラは索餌海域において資源量の多いオキアミ類を摂餌しているとみなされた。また、摂餌されていたナンキョクオキアミの体長や成熟度組成の経年および地理的な差異は、その海域でのナンキョクオキアミの体長や成熟度を反映した結果であると考えられた。ミンククジラの摂餌活動の日周期性の有無を検討した。北西北太平洋におけるミンククジラの摂餌活動は、主として昼間に表層で行われるが、利用している餌生物の分布状態によって摂餌回数や摂餌量が不規則であることが示唆された。一方、南極海におけるミンククジラの摂餌活動は、主として朝方に多量の餌生物(主としてナンキョクオキアミ)を摂餌するが、要求量が満たされない状況の時はそれ以降に数回の摂餌を行うことが示唆された。胃内容物重量の経時変化から求める直接的方法と、エネルギー要求量から求める間接的方法を用いて、ミンククジラの日間摂餌量を算出した結果、両海域とも体重の4%程度を摂餌していると試算された。最大摂餌量は、北西北太平洋のミンククジラで96.4kg、体重比で2.3%であったのに対し、南極海のミンククジラでは289.0kg、体重比で3.1%を示し、南極海のミンククジラは北西北太平洋のミンククジラに比べて重量で3.0倍、体重比で1.3倍の量を摂餌していた。北西北太平洋およびオホーツク海におけるミンククジラ個体群の年間摂餌量を算出した。北西北太平洋で12.5-19.2万トン(95%信頼区間: 6.1-39.3万トン)、オホーツク海で41.3-59.1万トン(同: 21.5-119.9万トン)と試算され、摂餌量の多さから、ミンククジラが夏季の北西北太平洋およびオホーツク海の生態系において鍵種として機能しているとみなされた。さらに摂餌されていた餌生物はサンマやイワシ類などの有用魚類で、その組成も漁業の対象となっている組成と同じであることから、人間の漁業活動にも影響している可能性が示唆された。南極海におけるミンククジラ個体群の年間摂餌量を算出した。IV区で174-193万トン(同: 105-316万トン)と試算され、IV区周辺のナンキョクオキアミ資源量の15.7-47.4%に相当した。また、南極海全体のミンククジラ個体群の年間摂餌量は1,771-1,965万トン(同: 1,069-3,217万トン)で、南極海に分布する全鳥類のそれに匹敵し、さらに、他のヒゲクジラ類の年間摂餌量の6.8-20.4倍に達すると試算された。この結果は、北西北太平洋やオホーツク海と同様、ミンククジラが夏季の南極海生態系において重要な鍵種として機能しているとみなされた。そのため、ミンククジラと索餌海域や餌生物が重複しているシロナガスクジラ、鰭脚類、海鳥類および魚類などは、餌資源を巡る種間競争において多くの影響を受けていると考えられた。

  14. 日本産アミジグサ目植物6種の発生、および生殖に関する研究

    四ツ倉, 典滋

  15. 高度不飽和脂肪酸結合型リン脂質の酵素的合成と生理機能に関する研究

    細川, 雅史
    1. リパーゼ剤やホスホリパ一ゼ剤を用いて特異的に反応を行うことにより、所望のEPA及びDHA結合型リン脂質分子種の合成方法を確立した。2. ボスホリパーゼA2によるエステル合成反応、リパーゼによるエステル交換反応において、必須水分代替物を検索、使用することにより副反応である加水分解を抑制し、EPAやDHA結合型リン脂質分子種の反応収率を向上できた。3. 得られたEPA及びDHA結合型リン脂質は赤血球膜の流動性及び赤血球変形能を向上させた。その効果は分子種や脂質の化学形態によって異なり、特に、DHA結合型ホスファチジルエタノールアミンにおいて顕著であった。4. ヒト前骨髄性白血病細胞(HL-60細胞)に対するレチノイン酸の細胞分化誘導作用をEPA及びDHA結合型リン脂質が促進した。その効果は脂肪酸やエチルエステルの形態よりもリン脂質形態において顕著であり、特に、sn-1位にパルミチン酸やオレイン酸、sn-2位にDHAの結合したホスファチジルエタノールアミンの効果が顕著であった。また、細胞増殖に対してもEPA及びDHA結合型のホスファチジルエタノールアミンにおいて増殖抑制効果が大きかった。以上、酵素の特異的反応を利用することにより、EPA及びDHA結合型リン脂質の分子設計が可能となり、生理機能をリン脂質分子種や化学形態と関連づけて明らかにした。

  16. 海産生物に含まれる有用生化学資源に関する研究 : 特に海藻のα-グルコシダーゼ阻害性糖脂質について

    栗原, 秀幸
    本研究により以下のことを明らかにした。(1) 海産生物成分のα-グルコシダーゼ、β-グルコシダーゼおよびチロシナーゼの酵素阻害作用と抗菌性試験を視覚的に判定するために「寒天平板法」を確立し、これを利用して多くの海産生物成分について上記の酵素作用阻害活性および抗菌性を有することが確認できた。(2) 乾燥ヒジキからα-グルコシダーゼ阻害物質として1,2-ジアシル-3-(6-スルホ-α-D-キノボピラノシル)-sn-グリセロール(SQDG)および1-アシル-3-(6-スルホ-α-D-キノボピラノシル)-sn-グリセロール (SQMG)を単離し、化学構造の決定により同定した。さらに、SQDGの酵母α-グルコシダーゼ活性に対する阻害様式は拮抗阻害であり、阻害物質定数は2.9±0.3μMだった。さらに、SQMGとSQDGの酵母α-グルコシダーゼに対する阻害率の比較によりSQMGのほうが阻害性が強いことがわかった。(3) SQDGのα-グルコシダーゼ阻害性はDGDGによって抑制された。速度論的解析によると、この結果はDGDGが酵素に作用しているためではなく、SQDGと会合するためであることが明らかとなった。

  17. Studies on estrogen receptor system in the Japanese eel, Anguilla japonica

    Todo, Takashi

  18. 魚類ミオシンの構造と機能 : ミオシンのフィラメント形成及び熱変性におけるロッドのドメイン構造の役割

    加藤, 早苗

  19. キチンの利用に関する研究 : 主として酵素による構成糖およびその誘導体の生産法

    坂井, 和男

  20. Studies on the functions of sperm autoantigens in the Nile tilapia,Oreochromis niloticus

    Mochida, Kazuhiko

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