Recursos de colección

Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers (135.521 recursos)

HUSCAP (Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers) contains peer-reviewed journal articles, proceedings, educational resources and any kind of scholarly works of Hokkaido University.

???????????????? = Media and Communication Studies

Mostrando recursos 1 - 20 de 72

  1. 翻刻『万代大雑書古今大成』(八)

    伊藤, 孝行
    本稿では、『万代大雑書古今大成』(読み : ばんだいおおざっしょここんたいせい)の書誌および翻刻の一部を掲げる。『万代大雑書古今大成』は天保年間に発行され、明治に入り改訂版が刊行された。内容は、生活するうえで必要なことが記してある便覧である。それゆえ、古くから伝わる習慣から占星術、名付けの際の留意点等々、多岐にわたる内容となっている。 『万代大雑書古今大成』は、管見のかぎり今のところ翻刻されていない。近代日本語資料の一として、また近代に於ける日本の習慣や風俗についての資料として、一定の価値はあろう。本稿では伊藤(二〇一七)* に続き、「な八」より「う三」まで掲げる。

  2. 台湾における「言語・ジェンダー研究」 : 文献レビューを中心に

    蘇, 席瑤; 林, 恒立
    本稿では、「言語・ジェンダー研究」に関する重要文献のレビューを行う。本稿は2部構成であり、まず第1部では、重要論文の紹介を通して、海外において「言語・ジェンダー研究」がどのように発展を遂げてきたのかをまとめ、この研究分野をより全面的かつ体系的に把握する。次に第2部では、台湾の言語とジェンダーに関わる現象をテーマにした先行研究をレビューし、海外の「言語・ジェンダー研究」の概況との比較を行う。これを通して、台湾での現象が持ち得る研究データとしての価値を示唆するとともに、今後の研究の方向性を示し、台湾の言語学者とジェンダー研究者の研究に資することを望んでいる(訳注:台湾に興味・関心を持つ言語学者とジェンダー研究者を含む)。本稿でのレビューを通しての結論は次のことである。台湾のデータ(会話データ・談話資料)を扱った「言語・ジェンダー研究」の数は決して多くなく、また先行研究のテーマは範囲がやや広いとはいえ、今後の研究の発展可能性がまだ十分にある。よって、この研究分野は言語学者とジェンダー研究者が引き続き力を入れるに値するジャンルである。

  3. 現代日本学プログラム予備課程日本語コースにおける試み : 自律学習の導入

    山田, 悦子
    北海道大学現代日本学プログラムは、高等教育の国際化の流れの中で、日本の大学の正規学生として留学生を受け入れる日本学専攻の4年間の学士課程として設立された。第一期生が2014年10月に予備課程を、2015年4月より学士課程を開始し、当稿執筆時点の2017年11月で既に第四期生が予備課程を開始している。日本語を教育言語とする日本の大学の学士課程では、留学生の受け入れに際して障壁になると言われている「教育言語」の問題は大きく、入学時点で求められる高いレベルの日本語力がネックとなっていると言われている。またグローバル30の枠組みで多く作られた英語を教育言語とする学士課程では、日本に長期間滞在しながらも日本語力を身につけないまま大学卒業となり、日本での就職も難しいという問題があった。現代日本学プログラムはこの言語の障壁の解決も視野におき、日本語、英語の双方を教育言語とするバイリンガルプログラムとしての可能性を追求する方向で設置された。当稿ではこの現代日本学プログラム学士課程入学前の半年間の予備課程で取り入れた自律学習クラスの開発について述べる。筆者は2014年度秋学期より予備課程日本語コースの授業を担当し、2015年度より予備課程日本語コースコーディネーターとしてカリキュラム開発の試行錯誤を重ねてきた。それらの反省を交えながら今後のより一層の改善を目指し、自律学習に焦点を当てて以下に記すこととする。なお、当稿は「実践報告」に近い性質の「報告」として執筆した。

  4. 中国におけるメディア融合戦略に関する考察

    西, 茹
    インターネットの発展は中国の情報環境を大きく塗り替えた。携帯電話を利用する人口が8億を超え、9割以上のネット人口がモバイル端末を利用してインターネットにアクセスするなど人々の情報行動は大きく変わってきた。人々の生活へのインターネットの深い浸透の現状は、共産党の管理体制下に置かれている新聞、テレビ、ラジオ、雑誌等の伝統メディアを周縁化しつつ、インターネットメディアを中心的な存在に押し上げた。微博(ミニブログ、中国版ツイッター)と微信(ウィーチャット、中国版LINE)を代表とする民間会社経営のインターネットサービスの利用者が急速に増大し、誰でも、どこでも情報発信が可能となった。その結果、地方都市で起きた出来事でも、全国ないし国際社会からの注目を集める「ネット世論事件」に発展するケースがしばしば見られる。時に国内外の突発的な事件や重大な案件をめぐって、巨大な力を持つネット世論が中国社会を揺さぶり、政府にも圧力を加える。 中国共産党と政府は、万民が参加する中国のネット言論空間と多様化された情報伝達チャンネルに強い危機感を持ち、2014年から、伝統メディアとインターネットを融合し、「新型主流メディア」を創出するメディア融合戦略を打ち出した。インターネット、移動通信、デジタル技術の迅速な発展によって促進されるメディア融合はグローバルな動きである。ただ中国の場合は、国家主導のメディア融合が放送と通信の融合に限らず、新聞、雑誌などのあらゆる伝統メディアを再編させ、インターネットメディアと融合させた。すなわち、新たなメディアプラットフォームを形成させ、政府が目指す国内外で影響力と競争力を持つ「新型主流メディア集団(グループ)」や現代的なコミュニケーションシステムを構築しようとする。本稿では、中国のメディア融合国家戦略は、どういう背景から打ち出し、何を狙っているのか、メディア機構はメディア融合にどのように取り組み、その実態はどうなっているのかを考察し、それらが提示する課題を検討したい。

  5. スタディ・クエスチョンで読む古典 : 「政治学は科学として成りたちうるか: 理論と実践の問題」(マンハイム)を読む(その2)

    長島, 美織
    This is the second part of a series of an attempt to propose and demonstrate a new method of reading academic masterpieces, which are otherwise difficult for readers to grapple with. The proposed ‘Study Question Method’ helps students read through and understand the target academic manuscript precisely and critically. The sample piece selected in this series of essays is ‘THE PROSPECTS OF SCIENTIFIC POLITICS: The Relationship between Social Theory and Political Practice’, the second article in “IDEOLOGY and UTOPIA” by Karl Mannheim (1893~1947). This part 2 examines a first part of Section 2 of the article. It consists of study...

  6. ハインリヒ・フォン・ミュンヘンの『世界年代記』 : 研究の現状と課題

    寺田, 龍男
    Mangels genügender beweiskräftiger Quellen bzw. Dokumente sind die Verhältnisse handschriftlicher Überlieferung der vormodernen Literatur nirgends auf der Welt aufgeklärt. Auf die altjapanische Heldendichtung ‘Gunki monogatari’, die wegen ihrer starken Historizität oft als war chronicle (Kriegschronik) definiert wird, trifft das auch zu. In dieser Hinsicht wäre es hilfreich, wenn sich die Forschungsergebnisse der entsprechenden Genres aus verschiedenen Kulturkreisen aufeinander anwenden ließen. Den Ausgangspunkt bilden dabei die Ansichten des japanischen Historikers Sokichi Tsuda (1873–1961), der die Grundstruktur der Werke der altjapanischen war chronicles untersuchte und folgende Eigenschaften hervorhob: 1. Die von Handschrift zu Handschrift unterschiedliche Konstruktion liegt an der lockeren Konsequenz verschiedener...

  7. 第4の統語的複合動詞「終わる」 : 統語的複合動詞の分類再考

    大野, 公裕
    Since Kageyama(1993) the syntactic compound verbs in Japanese have been classified into three types; raising, intransitive control, and transitive control verbs. In this paper I argue that there is a fourth type of syntactic compound verb in Japanese, -owar ‘come to an end’, as in (1). (1) Piza-ga tukuri-owat-ta. pizza-nom make-come to an end-past ‘One finished making pizza.’ Specifically, I show that -owar in (1) is a raising(unaccusative) verb taking a “restructuring” complement in the sense of Wurmbrand (2001, 2016). If so, the embedded object ‘pizza’ is assigned no Case by the embedded nor the matrix verb, and only assigned...

  8. Sentence-final particles in Cantonese and Japanese from a cross-linguistic perspective

    Iida, Maki
    近年、ヨーロッパ言語も含む様々な言語の話し言葉において発話末に現れ談話・語用論的な機能を果たす形式群を、「終助詞」(final particles)という新たな言語カテゴリーとして言語横断的視点から統一的に考察する研究が現れてきている。そこでは広東語や日本語における文末助詞(sentence-final particles)のような各言語において明確な語類ないし品詞を構成する形式群も同様に位置づけられている。 本稿は、広東語や日本語のほか、東アジア・東南アジア言語にしばしば見られる文末助詞という語類は、第一義的に文末に出現し、文との統合度の高い拘束的ないくつかの形式群からなる閉じたクラスを構成することから、少なくとも共時的レベルでは、上記のような広義の終助詞とは明確に区別して扱うのが妥当との見方をとる。 そこで本稿ではそうしたアジア言語の文末助詞についての理解を深めるべく、系統や類型を異にする広東語と日本語の文末助詞を比較対照し、その結果、両者の間の言語の別を越えたいくつかの類似点を指摘した。すなわち、統語的特徴としては、文末以外にも一定の伝達内容を持つ文中の句や語の後に生起すること、音韻的特徴としては、母音はいずれも開口度が大きく開音節であること、音調の類型や音調と意味の相関に共通の傾向が観察されることなど、いずれも伝達態度を文法化した語類であるがゆえの偶然とは見なしがたい共通点が挙げられた。 また、両言語では、対話場面における文末助詞ないし準文末助詞の使用頻度や義務性が高いことから、文ごとに伝達態度を標示することが半ば義務的になっており、すなわち文法化されており、文末助詞はその文法的手段として存在していることを主張した。

  9. Un análisis contrastivo de la estructura informativa japonesa y española : similitudes, diferencias, fricciones

    López Jara, Santiago
    Japanese is a language that uses primarily formal means, like the use of the particle wa (は), to mark a segment as the topic or the focus. Spanish is a language that uses primarily grammatical means, like word order, to mark a segment as the topic or the focus. Despite this difference, in both languages the topic and/or the focus can be put at the beginning, at the middle or at the end. As a result, because the range of grammatically correct word orders allowed in both languages is very wide, parallel structures (same word order) exist in Spanish and...

  10. La revalorisation socioculturelle aïnoue par la construction de marqueurs identitaires originaux : deux exemples cérémoniels de réappropriation ethnohistorique (Prolégomènes : 2e partie)

    Clercq, Lucien
    先の論文では、アイヌのアイデンティティの再表明において、虐げられたマイノリティ、とりわけアメランディアンとアフリカ系アメリカ人との対比がいかに重要であったかを考察した。たしかに、初期の政治的活動家たちの位置取りは、部落民や極左の活動家たちの行動に着想を得てなされたものではあるが、1970年代初頭に彼らのあとを継いだ若きアイヌの指導者たちは、長らく奪われていた基本的権利を回復するために闘う他の民族たちと自己同一視を図ったのであった。当時、混血がかなり進んでいたため、アイヌの若い世代は、社会的、民族的に自分たちが特殊であることを自覚していた。その特殊性は、日本的なものの荒波に揉まれながら決して失われることのない、独自の文化的ハイブリッドに裏打ちされたものであった。日本の介入がアイヌの社会にさまざまな危機をもたらしたことは事実である。とりわけ、日本の価値体系がより脆弱なアイヌの価値体系に与えた衝撃はアイヌの文化的基盤の一部を木っ端微塵にし、アイヌは日本人との共存を強いられることになったのであるが、それはアイヌにとって極めて困難なことであった。アイヌに残された唯一の道は、伝統的構造のいくつかを犠牲としながら順応することであった。日本の文化のうちには、アイヌがすでに慣れ親しみ、威信を高める目的で自文化のうちにとりこんでいた要素もあり、そうした要素を補償的に取り入れなおすことで、アイヌは完全な同化を免れたのである。異種交配の初期形態が胚胎したのはこうした葛藤を交えた状況下においてであった。しかし、植民地主義的過程がどんなに激しく進行しようとも、深部に秘められたアイヌの伝統的な宗教的・社会文化的構造が破壊されつくすことはなかった。また、伝統とのつながりを保とうとするアイヌの情熱や、歴史の転換点において新しい伝統を生み出そうとした若い世代の欲望などを考慮するのであれば、アイヌにおける異文化受容は部分的であったとみなしうるだろう。実地での体験が教えるところによれば、アイヌはつねに、日本の社会文化のなかから、そして他の民族から提供される豊富な文化的オプションのなかから、自分たちに役立つものを選別しつづけているのである。こうしてアイヌは、儀礼に関する記憶に基づいて歴史の再領有を行うという壮大なプロセスを始動させながら、アイデンティティの再構築に挑むことになったのである。その具体的な事例が、文化的な年中行事である二つの記念祭、すなわち鮭の神を祭るアシリチェップノミと歴史的英雄を祭るシャクシャイン祭りである。本論はその詳細について論じたものである。この二つの祭りは、今日のアイヌ文化における主要なイベントとして、アイデンティティの再構築や社会政治的復権を目指した弛まぬ努力を支える積極的な文化保存の思考と深く結びついているのである。

  11. 翻刻『万代大雑書古今大成』(七)

    伊藤, 孝行
    本稿では、『万代大雑書古今大成』(読み:ばんだいおおざっしょここんたいせい)の書誌および翻刻の一部を掲げる。『万代大雑書古今大成』は天保年間に発行され、明治に入り改訂版が発行された、生活するうえで必要なことが記してある便覧である。それゆえ、古くから伝わる習慣から占星術、名付けの際の留意点等々、多岐にわたる内容となっている。『万代大雑書古今大成』は版本であるが、管見のかぎり今のところ翻刻されていない。近代日本語資料の一として、また近代に於ける日本の習慣や風俗についての資料として、一定の価値はあろう。本稿では伊藤(二〇一五)に続き、「な三」より「な七」まで掲げる。

  12. 翻刻『万代大雑書古今大成』(七)

    伊藤, 孝行
    本稿では、『万代大雑書古今大成』(読み:ばんだいおおざっしょここんたいせい)の書誌および翻刻の一部を掲げる。『万代大雑書古今大成』は天保年間に発行され、明治に入り改訂版が発行された、生活するうえで必要なことが記してある便覧である。それゆえ、古くから伝わる習慣から占星術、名付けの際の留意点等々、多岐にわたる内容となっている。『万代大雑書古今大成』は版本であるが、管見のかぎり今のところ翻刻されていない。近代日本語資料の一として、また近代に於ける日本の習慣や風俗についての資料として、一定の価値はあろう。本稿では伊藤(2015)に続き、「な三」より「な七」まで掲げる。

  13. スタディ・クエスチョンで読む古典 : 「政治学は科学として成りたちうるか: 理論と実践の問題」(マンハイム)を読む(その1)

    長島, 美織
    This is an attempt to propose and demonstrate a way to teach reading academic masterpieces, which are otherwise difficult for readers to understand. The proposed ‘Study Question Method’ helps students read through and deeply understand the target academic manuscript. By using this method, we expect students to learn how to read so-called classic texts precisely and critically. The sample piece selected here is ‘THE PROSPECTS OF SCIENTIFIC POLITICS: The Relationship between Social Theory and Political Practice', the second article in “IDEOLOGY and UTOPIA” by Karl Mannheim (1893~1947). Part 1 examines Section 1 of the article, 'Why is there no science...

  14. 手書き通信の成立と拡散について

    江口, 豊
    手書き通信(geschriebene Zeitungen)と言われるものが北イタリアから神聖ローマ帝国の領域にいわば文化現象として移入され、拡散浸透したことは、Zwierlein(2006)が指摘した重要な点である。印刷こそされなかったがニュースや情報の流通を示した手書き通信の具体例として、その重要なコレクションであるフッガー通信については、江口(2016b)でも紹介し、論じた。しかし、Böning(2011)らが指摘する通り、印刷形態の新聞が1605年にストラスブールで成立した後も、手書き通信は併存・競合する形で18世紀まで存在し続けた。また、手書き通信がイタリアや神聖ローマ帝国のみならず、ヨーロッパ全体にかなり広まっていたことも最近の研究で確認されつつある。小論では、この新聞の先駆形態のひとつとしての手書き通信について、フッガー通信という具体的コレクションからアプローチするのではなく、手書き通信そのものの発生と拡散を、その形態や制度・運用を含めて考察対象として、ドイツ、オーストリアやイタリアなどの研究を紹介しながら、検討してみたい。

  15. Prolégomènes à un essai de reconstruction historique de l’identité socioculturelle aïnoue contemporaine(1e partie)

    Clercq, Lucien
    今日、日本の人口およそ1億2,700万人に対し、北海道に暮らすアイヌはおよそ1万7千人とされている(「平成25年度 北海道アイヌ生活実態調査報告書」、北海道環境生活部による)。かつて、同化を急ごうと目論む国家権力により過去からの暴力的な断絶を強いられたアイヌではあるが、1960代以降になると、同様の試練に直面した他の先住民族と共に、自民族の過去を積極的に探し求めるようになる。先住権の獲得と適用とを求める長い闘争の最中、2008年6月6日には、アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議が衆参両議院で採択されるに至ったが、それでもなお、アイヌによる断片化された過去の探索が止むことはないだろう。なぜならその探求は、過去を復元するために、あるいは過去が消失した理由を説明するために不可欠だからである。過去の探求はまた、多数派とは異なる歴史と出自を拠り所として、より実際的な政治的要求をするためにも欠かせないものである。だからこそアイヌは、自己の歴史と出自とを常に定義し、洗練しようと努めているのである。実際アイヌは、日本社会への同化を容易にするために、極めて早い段階から若者たちの日本語教育と社会文化的な模倣を励行する一方で、家庭内や政治的な集いの場においては、先住民としての特殊性を常に意識しながら、異文化受容に抵抗するための戦略を練り上げていたのである。植民地主義的企ての当然の帰結として、大量の和人の流入は、北海道に新たな社会の出現をもたらした。アイヌの生態学的・社会文化的基盤は新参者の登場によって修正を迫られたのである。しかし、新しい社会の登場が既存のアイヌ社会を激変させる一方で、その新たな社会の内部や国体の内部にアイヌが完全に吸収されることはなかった(その理由の一つとして1899年に制定された「旧土人保護法」の存在があげられよう。アイヌの同化を目的としたこの法律は、伝統的な言語、風習、価値の否定を伴う疎外的な性格を有していたのである)。これら二つのグループの関係は、おおまかには、植民者と被植民者の関係の枠内において捉える事が可能である。アイヌは、数の面からも技術の面からも、巨大な植民地主義的暴力を押し返すための術をもたず、征服の間もその後も、両者間の関係を調整することができずにいたのである。植民者たちは、アイヌからの収奪を促進するため、その歴史性をながらく否定してきた。しかし実際は、アイヌは歴史性の創造者でありまたその保持者であるといえるだろう。自らを襲う幾多の変動に対し、アイヌは決して受動的であったわけではない。アイヌの共同体はむしろ、数々の英雄的人物(往年の戦争指導者、芸術家、作家そして今日の活動家)の行動がそれを示すように、度重なる異文化受容の試練に際して発揮される闘争性と強靭な抵抗力、並びに他の先住民族の闘争にヒントを得た戦術の練磨によって特徴付けられるのである。抵抗運動の発展に伴い、アイヌを襲う社会文化的な変動に抗するための、政治的な直接行動主義もまた、その激しさを増していった。こうした動向を背景として、1960年代半ばより、アイヌのアイデンティティとその歴史の(再)構築を目指した重要な運動が巻き起こることとなる。その運動は、アメリカインディアンとアフリカ系アメリカ人の運動から部分的に想を得ており、主に雑誌(『アヌタリアイヌ:われら人間』)を通じて表明された。この事実は、アイヌが国際的なネットワークに連なったことを示しており、その主要な目的は、孤立の解消とともに、それまで彼らの要求に好意的に耳を傾けようとはしなかった政府に対して圧力をかけることにあった。

  16. オランダにおける新聞成立と普及、その特性について

    江口, 豊
    The first newspapers in the Netherlands were published already in 1618 in Amsterdam, 13 years later than the first by Johann Carolus,followed others in Arnhem and Delft. The question as to how the newspapers were spread in other territories as the German speaking area has many aspects to consider. These aspects concern of course conditions like printing, supply and demand of news, political tolerance and so on. Searching for the causes of why the newspaper spread quite early in the Netherlands is not possible without considerations about political and economic circumstances in the 16th and 17th century not only in...

  17. ディートリヒ叙事詩の語り出し : 『ディートリヒの敗走』の構造考察のために

    寺田, 龍男
    Die Texte der mittelhochdeutschen Dietrichepen sind bekanntlich divers und variationsreich überliefert. Schon der epische Eingang zeigt sich bei jedem Epos unterschiedlich, vor allem wenn man die Ausformungen in Handschriften und Drucken ab dem 15.Jahrhundert berücksichtigt. >Dietrichs FluchtRabenschlacht<, Kernstücke der historischen Dietrichepik aus dem 4. Viertel des 13. Jahrhunderts, sind,abgesehen von den zwei Bruchstücken, in vier Handschriften erhalten:R (Ende 13. Jh.),W (1.Viertel 14. Jh./Anfang 2.Viertel 14.Jh.),P (1443-49)und A (1504-16). Die beiden älteren Handschriften geben dabei eine gekürzte Form der sogenannten Genealogie von Dietrichs Vorfahren bei >Dietrichs Flucht< wieder, indem sie den ca. 2500 Verse starken Teil auf etwa 200 Verse reduzieren....

  18. 『リンディスファーン福音書』における本文文字について

    石橋, 道大
    The Lindisfarne Gospels produced at the end of the 7th century in England are famous for the initials on the opening pages with its splendid illumination but this study deals with the actual text of the gospels. The main text is plain in comparison to the initials but the different and special shape of the continental text characters is an important element of these gospels. It is called Insular Half Uncial script, an alteration of the Half Uncial script used by the Roman Catholic Church, influenced by the culture of Ireland and Great Britain. The biggest feature of this script...

  19. Épidémies,herméneutiques socioculturelles et vaccinations jennériennes des Aïnous sous le règne des Tokugawa(1603-1867)

    Clercq, Lucien
    日本の社会と、日本に統合される以前のアイヌの社会の関係は、領土をめぐる抗争と征服の長い歴史に特徴付けられる。その歴史の過程で、アイヌは北へ北へと追いやられ、それは1599年に松前藩の蝦夷地支配が徳川幕府により承認され、島の南西の和人地にその支配拠点が確立されるまで続く。幕府はしかし、二度にわたって蝦夷地の直接支配を行ってもいる。一度目は1799年から1821年まで、二度目は1855年から1867年までである。とりわけ二度目の時期は、やがて起きる蝦夷が島の植民地化を決定づけた時期でもある。明治時代になると、蝦夷が島は北海道と改称され、日本の国家の一部とされていくのである。それまで蝦夷は、松前藩主導の保 護の下に管理されるただの商業的支所にすぎず、松前藩の要求もまた、経済的なものに限定されていた。ところが江戸末期より、蝦夷は開拓すべき広大な領土となる。その資源は大規模に活用され、そこに暮らす人々は、未成熟な福祉国家の好意的な、しかし温情主義的でもある保護の下に置かれることになるのである。実際に、幕府による蝦夷の直接支配のさなか、異例の政治的措置がとられている。そこには国の負担による最新医療の提供も含まれており、それが頂点に達したのは、蝦夷地に居を構える日本人だけでなく、アイヌにも実施された天然痘に対する予防接種である。この措置は、同化を求める幕府の意志と、日本の近代の幕開きとを示し ている(江戸時代1600-1868)。この政策は、構造のうえでは儒教における「五徳」の論理と慈善的統治とに結びついている。生成しつつある帝国のメンバー全てが、この慈善的統治の恩恵を受けるべきものとされたのである。この政策はまた、徳川幕府の好意の受益者であるということは、その事実をもって、国の保護下にあることを意味するという考えを示してもいる。この政治的選択は、アイヌたちの自治にすぐさま影響を及ぼした。これ以降、胎動を始めた近代国家の周辺に位置するアイヌたちは、できるだけすみやかに同化させるべき分子とみなされるようになっていくのである。流行病や植民地化による激しい動揺を受けた他の社会文化的解釈(その幾例かは本論の考察の対象となるであろう)と同様、病に関するアイヌの文化的概念もまた壊滅的な変化を蒙り、それに伴い、二分され既にぐらつき始めていた社会文化的均衡はさらに脆いものとなった。徳川幕府にとっては、ロシア帝国による征服の脅威を前に、蝦夷の広大さとその防衛とは、兵站術上の重要な問題であった。幕府にとって、アイヌの援護を確保することが最重要であった。数の上では乏しいとはいえ、アイヌは北海道の風土を知悉していた。そしてなにより、アイヌはもっとも大切な交易相手であり、その交易の独占権はなんとしても保持せねばならず、またアイヌの労働力も欠かせないものになっていたためである。島の支配が松前藩から幕府へと移行した際のアイヌに対するこの態度変化は、それゆえ、アイヌの社会に対して重大な影響を及ぼすとともに、その政治的自立を著しく弱めるものであった。アイヌを是が非でも単一民族という幻影のなかに取り込もうとするこの意志は、形質人類学の研究を条件付け、その結果、アイヌは衰退期にあるばかりか、滅びゆくことを運命付けられた「民族」とみなされるようになっていく。これに対して、アイヌの速やかな適応能力は、彼らの行動様式がその内部に自己の崩壊の種を宿していたかにみえる反面、その復活の種もまた宿していたということを逆説的に示している。アイヌたちは破滅を避けるため、妥協的な適応戦略を見出していた。政治家ついで大学関係者たちにより、1960年代の社会運動の隆盛まで保たれていた、滅亡を運命付けられた人々という受動的なイメージとは程遠く、アイヌの歴史はむしろ、その卓越した抵抗の力、適応の妙、そしてあらゆる試練の末に、彼らの歴史を世界的な先住民族の網の目に結び付けたその生命力によって特徴付けられるのである。こうして、2008年に至り、アイヌは日本の先住民族として認められ、その文化の継承が保障されるに至ったのである。

  20. The academic competition “winner's”blindness to resource inequity in Taiwan English education

    Brown, Charles
    Inequity in educational resources has been a subject of concern in Taiwan with equal access to English learning representing one aspect of this challenge. Despite scholarly attention to the issue of educational inequity, little research along these lines has been robustly rooted in experiences and perspectives of English students themselves. In light of this,in the qualitative study detailed here I drew upon accounts of English learning collected from 55 university English majors in Taiwan in order to understand students’lived experience with and perceptions of inequity in English educational resources. The results include several important findings linking inequitable learning resources and...

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