Recursos de colección

Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers (135.711 recursos)

HUSCAP (Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers) contains peer-reviewed journal articles, proceedings, educational resources and any kind of scholarly works of Hokkaido University.

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Mostrando recursos 1 - 20 de 1.484

  1. 二〇一六年度行事報告・新入会員・執筆者紹介


  2. テレザ・クリアーヌ=ペトレスク、ダン・ペトレスク編、佐々木啓、奥山史亮訳『エリアーデ=クリアーヌ往復書簡 1972-1986』(慶應義塾大学出版会 二〇一五年)

    久保田, 浩

  3. 石川明人『キリスト教と戦争 「愛と平和」を説きつつ戦う論理』(中央公論新社 二〇一六年)

    辻, 隆太朗

  4. 戸田聡編訳『砂漠に引きこもった人々』(教文館 二〇一六年)

    矢内, 義顕

  5. 中国人の語る日本人の死生観

    林, 思憶

  6. 札幌遠友夜学校の誕生と発展 : それを支えたものは何か

    三上, 節子

  7. 二〇一五年度行事報告・新入会員・執筆者紹介


  8. ハイラーの祈り論をめぐって

    宮嶋, 俊一

  9. 内村鑑三とW・ジェイムズ : 比較による再読の試み

    堀, 雅彦

  10. 宮部金吾の女性観

    コマシン, ステファニー

  11. がんの進展における間葉系幹細胞の役割

    飯塚, 正; 高橋, 智美; 牛島, 夏未; 北村, 哲也
    間葉系幹細胞(Mesenchymal Stem Cells, MSCs)は,骨,軟骨,脂肪組織などへの多分化能より再生医療の分野で注目されている幹細胞であり,近年ではがん細胞の増殖や転移などのがんの進展に様々な作用を有していることが明らかになってきている.そこで本稿ではがんの進展におけるMSCsの役割について主だった知見について紹介する.

  12. 腫瘍溶解ウイルスの口腔領域疾患への応用

    東野, 史裕
    がんは,長年日本人の死因第1位を占めているが,現在,従来の治療法に加えて,様々な新しいがん治療法が開発されており,治療後の生存率も向上している.腫瘍溶解ウイルスによるがんの治療法は近年急速に発展しており,アデノウイルスやヘルペスウイルスなど,ヒト細胞を宿主に複製するウイルスをがん細胞に感染,増殖させ,最終的にはがん細胞を死滅させるメカニズムを利用した治療法である.ウイルス学の進展,及び分子生物学的技術の発達に伴い,大きなウイルスゲノム中の遺伝子も改変が可能になり,ウイルスの病原性をなくし,正常細胞では増殖できず,がん細胞では増殖できるウイルスが開発可能になった. 抗がん剤など,これまでのがんの治療法は,患者に対して苦痛や副作用が伴うことが多いのが現状であるが,このウイルスを用いた治療法が確立されれば,理論上副作用がなく,使用法も簡便で,他のがん治療法との併用も容易なので,非常に有用な治療法になると期待できる.また,アデノウイルスは複製効率も高く,生産効率も良く安価なため,企業化の面でもメリットがあり,社会に与えるインパクトも大きい.さらに,アデノウイルスはそもそも病原性が低く,遺伝子治療用のベクターとしての実績もあり,安全性が非常に高く,実用化しやすい. 近年,我々はAU-rich element(ARE)を持つmRNAの安定化システムを応用して,新たな腫瘍溶解アデノウイルスを開発した.このウイルスは,がん細胞で特異的に増殖でき,正常細胞ではあまり増殖できないため,腫瘍溶解ウイルスとして利用可能であることが明らかになった.

  13. Rapid internal root resorption of the permanent incisor teeth after trauma : a case report

    Yoshikawa, Kazuhito; Sato, Jun; Yamashita, Emi; Ohga, Noritaka; Asaka, Takuya; Kitagawa, Yoshimasa
    Internal root resorption of permanent teeth is a rare condition. Although its etiology and pathogenesis are not fully understood, trauma has been considered a contributing factor. The treatment and prognosis of internal root resorption of permanent teeth is very challenging. In this report, we describe a patient who experienced internal root resorption of the permanent incisors soon after a traumatic episode. This suggests conservation of permanent teeth may be enhanced by early detection and treatment of this condition.

  14. ラット及びウサギ脳Na, K-ATPase活性に対するbufadienolidesの作用

    李, 加; 鈴木, 邦明; 蘇, 韶懿; 南川, 元; 吉村, 善隆
    漢方薬のセンソは約100種類のbufadienolidesを含む.Bufadienolidesは心不全治療薬であるジギタリスなどと同様の強心ステロイドであり,Na, K-ATPase活性の阻害作用を示すが,報告は少ない.本研究は,bufadienolidesのNa, K-ATPaseに対する作用とその機構を明らかにすることを目的に行った.Bufadienolidesとしてbufalin,cinobufagin,cinobufotalin,ジギタリス類としてouabainを使用し,ウサギ及びラット脳から精製したNa,K-ATPase活性に対する作用を検討した.Bufadienolidesとouabainは,ウサギ及びラット脳Na,K-ATPase活性をほぼ完全に阻害した.両Na, K-ATPase活性に対する50 %阻害濃度(IC50)は, ouabainでは290及び260 nM,bufalinでは40及び20 nM,cinobufaginでは230及び90 nM,cinobufotalinでは300及び150 nMであった.ウサギ脳Na, K-ATPaseに対するcinobufotalinを除いて,bufadienolidesはNa, K-ATPaseの特異的阻害薬とされるouabainよりも強い抑制作用を示し,特に,bufalinは強い作用を示した.また,ラット脳Na, K-ATPaseはウサギよりも強心ステロイドに対する感受性が高いことが示唆された.次に,ウサギ及びラット脳Na, K-ATPase活性のNa+,K+,Mg2+,ATP濃度依存性に対するouabain,bufalin,cinobufagin,cinobufotalinの作用を検討した.Ouabainとbufadienolidesはラット及びウサギ脳Na, K-ATPase活性の,Na+,Mg2+,ATPに対する親和性を増大し,K+に対する親和性を低下させた.これらの結果は,ouabainと本研究において使用したbufalin,cinobufagin,cinobufotalinは,同様の機構で,Na, K-ATPaseを抑制することを示唆する.すなわち,センソの強心作用及び利尿作用は,ジギタリス類と同様にNa, K-ATPaseの抑制作用に基づくことを示唆する.

  15. 高齢者におけるオーラルフレイルの診断とサルコペニアおよびメタボリック・シンドロームとの関連について

    安倍, 嘉彦; 高橋, 収; 本多, 丘人; 兼平, 孝; 竹原, 順次; 今村, 理子; 澤飯, 順子; 菊田, 有美; 花田, 優里子; 齊藤, 麻美; 河口, 明人
    高齢者におけるオーラルフレイル(OF)に対する早期スクリーニングを可能にする指標を考案し,OF分布の検討及びサルコペニアおよびメタボリック・シンドロームとの関連性を検討した.喜茂別町の65歳以上高齢者111名を対象とし,Eichner分類B4以上(61.0%),RSST3回未満(64.4%)かつ口腔湿潤度29.0未満(50.5%)の者をOFとした時,OF群は24名(21.6%)で,非OF群87名と比較して高齢だったが,性別には差はなかった.OF群では上顎残存歯数が有意に少なく(P <.05),上・下顎FD頻度が高く(P <.05),自覚症状として「固いものが食べにくい」という回答に差があった(P <.05).OF群とNon-OF群との身体組成(BIA法)の比較では,除脂肪量に差はなかったが,体脂肪量をはじめ,肥満指標としてのBMI,腹部周囲径,内臓脂肪面積,ウエストヒップ比がOF群で有意に高かった.さらに血清生化学指標においても,メタボリック・シンドロームの特徴的な代謝病態であるトリグリセリド高値,HDL-C低値の脂質異常を示し,インスリン抵抗性の指標としてのHOMA-Rが有意に高かった.一方,高齢者の筋力減弱症としてのサルコペニア(筋量減少,筋力低下,遂行機能低下)の指標である,筋量指標としての四肢骨格筋量指標,筋力の指標としての握力,および遂行機能の評価項目としての歩行速度そのものには両群では差はなかったが,サルコペニア該当数は7名(29.2%)でOF群に有意に多かった(P <.05).またOFの診断にこだわらず,自覚症状の「固いもの困難」群とそれ以外との検討においても,固いものが困難と答えた群は,身体遂行機能としての歩行速度が有意に遅く,サルコペニアの傾向にあることが明らかとなった.本研究では,咬合・咀嚼機能としてのEichner分類,嚥下機能低下,口腔湿潤度低下を診断項目としたOFに該当する高齢者は,同時にメタボリック・シンドロームおよびサルコペニアの傾向をもつことを示し,OFが全身的な病態と関連していることを明らかにするとともに,本研究のOFの診断方法と診断基準の妥当性が示唆された.

  16. 骨芽細胞様細胞(MC3T3-E1)のカルモジュリン依存性Ca-ATPase活性の性質

    井坂, 一真; 鈴木, 邦明; 南川, 元; 吉村, 善隆
    形態学的な研究から,硬組織形成部位にアルカリ性至適pHのCa-ATPaseの存在が示唆されているが酵素学的な性質の報告は少ない.そこで骨芽細胞様細胞であるMC3T3-E1細胞が保持するCa-ATPase活性に関して研究を行った.細胞を石灰化時期まで培養後回収し,超音波破砕後に遠心分離操作を行って膜分画を得た.ATP加水分解により生じた無機リン酸をChifflet法で定量してATPase活性を測定し,以下の結果を得た.1.膜分画にはカルシウム(Ca)あるいはマグネシウム(Mg)により活性化されるATPaseが存在し両酵素ともthapsigarginによって阻害された.Ca存在下のATPase活性はMgによって拮抗されることと,Mg-ATPaseを阻害するazideによって阻害されないことから両酵素は別の酵素と示唆された.2.Ca-ATPase活性はCa濃度依存性に増加して1 mMの遊離Ca濃度で飽和し,50 %活性化濃度は0.3 mMであった.3.活性はpH依存性に増加し,pH 9.1でpH 7.5のほぼ3倍の活性を示して最大となりpH 10.0までは同程度の活性を示した.4.活性はATP加水分解の過程においてリン酸化酵素を形成するP型ATPaseの阻害薬であるvanadateとエタクリン酸によっては阻害されなかった.5.活性は2価金属イオンのキレーターであるEGTAおよびEDTAにより濃度依存性に阻害されたが,ビスホスホネートによっては阻害されなかった.6.遊離Ca濃度100 nMでは, Ca-ATPase活性はほぼ検出されないが,カルモジュリンを添加すると濃度に依存して活性は増大し,50 %活性化濃度は約6 μMであった.7.カルモジュリン非添加における活性は,カルモジュリン拮抗薬であるW7によって濃度依存性に抑制され,50 %阻害濃度は0.3 mMであった.以上の結果は,E1細胞にはアルカリ性至適pHのP型ではないカルモジュリン依存性Ca-ATPaseが存在することを示唆する.本酵素は,形態学的に存在が示唆されるCa-ATPaseと類似しており,硬組織形成に関与する可能性がある.

  17. ビスホスホネートと2価金属イオンとの拮抗によるアルカリ性ホスファターゼ活性の阻害

    三上, 翔; 鈴木, 邦明; 島田, 英知; 吉村, 善隆; 南川, 元; 山崎, 裕
    ビスホスホネート(BP)によるALP活性抑制の報告があるが,その機構は不明な点が多い.そこで,ヒト組織非特異型ALP(骨型,肝臓型),及び組織特異型ALP(胎盤型)とマウス由来骨芽細胞様細胞であるMC3T3-E1細胞のALPに対する,窒素非含有型のclodronate,窒素含有型のrisedronate及びalendronateによるALP活性の阻害機構を検討した.Mg,Zn及びCa存在下の活性を,それぞれ,Mg-ALP,Zn-ALP及びCa-ALPとし,基質としてパラニトロフェニルリン酸(p NPP)あるいは無機ピロリン酸(PPi)を使用した.p NPPを基質とした骨型及び肝臓型の各ALP活性はclodronate,risedronate及びalendronateの濃度に依存して抑制された.Mg-ALPでは,各BPとMgとの拮抗が見られたが,Zn-及びCa-ALP活性におけるBPとZn及びCaとの拮抗は,Mg-ALPほど顕著ではなかった.また,clodronateと比較してrisedronate及びalendronateのほうが強いMg-ALP抑制作用を示し,阻害作用は窒素非含有型と比較して窒素含有型BPのほうが強いことが示唆された. PPiを基質とすると,clodronateはMC3T3-E1及びヒト胎盤型ALPのCa-ALP活性を,Caと拮抗して濃度依存性に抑制した.P-C-P結合を持つBPがP-O-P結合を持つ基質と拮抗する可能性を考えて,骨型及び肝臓型ALPを使用して,Mg-,Zn-及びCa-ALP活性のp NPP濃度依存性に対するclodronate,risedronate及びalendronateの影響を検討した.BPは濃度に依存して最大活性を抑制したがp NPPによる50%活性化濃度には顕著な影響を与えず,BPはALPの基質であるp NPPとは拮抗しないことを示唆した.以上の結果は,BPはALPの種類,基質,活性化する2価金属の種類に関係なく,2価金属イオンとの拮抗によりALP活性を阻害し,その作用は窒素含有型が非含有型と比較して強いことを示唆した.

  18. Na, K-ATPase活性の基質阻害に対するバルビツール酸系薬物の作用

    古賀, 瑞之; 鈴木, 邦明; 長谷, 由里; 渋谷, 真希子; 木村, 幸文; 藤澤, 俊明
    バルビツール酸系薬物の作用機序は,GABAA受容体への作用を除き,不明な点が多い.Na, K-ATPaseは神経細胞の興奮性の維持を担う酵素であり,バルビツール酸系薬物の作用に関連する可能性もあると推測される.しかし,バルビツール酸系薬物のNa, K-ATPase活性に対する報告は少ないので,ラット及びウサギ脳ミクロソームのNa, K-ATPaseを使用し,本研究を行った.バルビツール酸系薬物として,pentobarbital, phenobarbital及びthiamylalを使用した.Na, K-ATPase活性のATP濃度依存性を測定すると,2.5 mMで最大活性を示し,5 mMATPでは基質阻害により活性は低下した.5 mM ATP存在下では,pentobarbitalとphenobarbitalはNa, K-ATPase活性を濃度依存的に促進したが, 2.5 mM ATP存在下ではその作用は認められなかった.すなわち,pentobarbitalとphenobarbitalには基質阻害を抑える作用が認められた. Thiamylalは5 mM あるいは2.5 mM ATP存在下のいずれの場合もNa, K-ATPase活性を抑制した.5 mM ATP存在下では,pentobarbitalとphenobarbitalはNa, K-ATPaseのNa+に対する親和性を増加させ,K+に対する親和性を減少させた.これらの結果は,基質阻害下では,pentobarbitalとphenobarbitalはNa, K-ATPaseの構造をE1型に変化し,ATPに対する親和性を増加させることにより活性を促進することを示唆した.

  19. 口腔扁平苔癬の悪性化に関する免疫組織学的検討

    太田, 尚克
    口腔扁平苔癬(以下OLP)は炎症を伴う難治性の口腔白色病変で,稀に扁平上皮癌への悪性転化がおこり問題となる.OLPの誘因は機械的刺激や歯科材料などが知られており,上皮下のリンパ球浸潤が上皮基底細胞に影響を及ぼしOLPが生じると考えらえているが,正確な病因は未だ明らかではない.また,OLPの癌化の機序にも諸説あり,未だに統一した見解は得られていない.本研究では,OLPの癌化の解明及び癌化予測因子を同定することを目的として研究を行った.1995年から2008年までの14年間に北海道大学病院を受診し,病理組織学的にOLPと診断された125例のうち54例を対象とし,臨床的背景因子(年齢,性別,発生部位等)及び,免疫組織学的検討を行った.上皮下炎症細胞について抗CD3,抗CD8,抗CD20抗体,上皮内樹状細胞は抗CD68抗体を用いて免疫組織学的に検索を行い,抗p53,Ki-67及び抗podoplanin抗体を用いて上皮の性状を検討した.54例のうち悪性転化した症例は3例であった.癌化した3例を癌化群,癌化しなかった51例を対照群とし検討を行った.臨床的背景因子では年齢,男女比に差はなかったが,発生部位において対照群では頬粘膜に好発することに対し,癌化群では舌に多くみられ,舌に生じたOLPでは,他部位に比べ癌化する傾向が高いことが示された.次に,癌化群3例と対照群51例を用いて病理組織学的に比較した.上皮下リンパ球は,CD20陽性細胞は少なくCD3陽性細胞が主体で,CD8陽性細胞が比較的多かった.CD68陽性細胞は上皮内に散在性に認められた.これら炎症に関連した細胞数や割合は,両群間に有意差が認められなかった.p53陽性細胞及びKi-67陽性細胞は癌化群で軽度に増加しているものの,その陽性率に有意差は認められなかった.podoplanin陽性細胞は癌化群で有意に多く(p<0.05),その分布にも差が認められた.podoplaninは癌化の初期には癌幹細胞が出現していると考えられることから,将来的に癌化するOLPではKi-67及びp53陽性細胞などの悪性化マーカーの発現に差の認められない段階でも, podoplaninが癌化の予測因子となりえることが示唆された.

  20. 在宅自立前期高齢者における摂食嚥下機能およびフレイルに関する研究

    元川, 賢一朗
    【目的】急速な高齢化により生活習慣病や認知症などによる要介護者が増加し,医療費の増加や介護施設不足といった問題は,深刻な社会問題になっている.したがって,要介護者を減らし健康寿命を延ばすことが極めて重要である.摂食嚥下機能の維持・向上は,健全な経口摂取を保ちかつ栄養状態を向上させるという点で,健康寿命を延伸させる重要な因子である.今回の調査では,自立前期高齢者の聖隷式嚥下質問紙による摂食嚥下機能スクリーニングと口腔・嚥下機能,フレイルとの関連を検討した.【対象と方法】対象は埼玉県嵐山町の前期高齢者283名(男性121名,女性162名)で,平均年齢は69.6歳であった.なお, 本研究では舌圧測定のため総義歯および前歯部が欠損している31名(男性14名, 女性17名)は対象から除外している.嚥下障害の有無は,聖隷式嚥下質問紙の15の嚥下に関する質問に対し,1項目でも 「しばしば」,「たいへん」等の重い症状と答えた者を嚥下障害疑いあり群(障害群)とし,その他を嚥下障害疑いなし群(健常群)とした.嚥下機能検査として咀嚼能力,舌圧,Repetitive Saliva Swallowing Test(以下RSST),水飲み試験,OralDiadochokinesis(以下OD)の5項目を評価した.被験者には事前に聖隷式嚥下質問紙を配布し,調査当日に咀嚼能力を除く4項目を測定した.咀嚼能力は三浦らの咀嚼能力チェックリストを用いてスコア化(0~18)した.口腔内診査として残存歯数,口腔乾燥,義歯の有無,咬合支持域を調査した.その上で,聖隷式嚥下質問紙による障害群と健常群における嚥下機能検査および口腔内診査の各項目との関連を検討した.さらに,この2群とフレイルとの関連を評価した.フレイルの分類にはShimadaらの基準を使用し,体重減少,疲労度,歩行速度,握力,生活活動度を評価した.①~⑤の項目で0項目:健康,1~2項目:プレフレイル,3項目以上:フレイルとした.【結果】聖隷式嚥下質問紙で被験者を選別した結果,健常群は91.9%(260名),障害群8.1%(23名)であった.聖隷式嚥下質問紙で選別した各群の咀嚼能力は,健常群16.8±0.2,障害群13.5±0.6であり,健常群では障害群に比べて有意に咀嚼能力が高かった. また, 各群の最大舌圧は,健常群33.3±0.4kpa,障害群30.3±1.3kpaであり,健常群は障害群に比べて有意に最大舌圧が高かった.また,健常群と比較し障害群では有意にフレイルの割合が高かった(健常群4.6%,障害群30.4%).【結論】摂食嚥下機能を維持するためには咀嚼能力,舌圧の維持が必要であることが示唆された.また,健常群の方がフレイルの割合が有意に低く,摂食嚥下機能を維持することでフレイルを減少できる可能性が示唆された.

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