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Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers (135.521 recursos)

HUSCAP (Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers) contains peer-reviewed journal articles, proceedings, educational resources and any kind of scholarly works of Hokkaido University.

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  1. がんの進展における間葉系幹細胞の役割

    飯塚, 正; 高橋, 智美; 牛島, 夏未; 北村, 哲也
    間葉系幹細胞(Mesenchymal Stem Cells, MSCs)は,骨,軟骨,脂肪組織などへの多分化能より再生医療の分野で注目されている幹細胞であり,近年ではがん細胞の増殖や転移などのがんの進展に様々な作用を有していることが明らかになってきている.そこで本稿ではがんの進展におけるMSCsの役割について主だった知見について紹介する.

  2. 腫瘍溶解ウイルスの口腔領域疾患への応用

    東野, 史裕
    がんは,長年日本人の死因第1位を占めているが,現在,従来の治療法に加えて,様々な新しいがん治療法が開発されており,治療後の生存率も向上している.腫瘍溶解ウイルスによるがんの治療法は近年急速に発展しており,アデノウイルスやヘルペスウイルスなど,ヒト細胞を宿主に複製するウイルスをがん細胞に感染,増殖させ,最終的にはがん細胞を死滅させるメカニズムを利用した治療法である.ウイルス学の進展,及び分子生物学的技術の発達に伴い,大きなウイルスゲノム中の遺伝子も改変が可能になり,ウイルスの病原性をなくし,正常細胞では増殖できず,がん細胞では増殖できるウイルスが開発可能になった. 抗がん剤など,これまでのがんの治療法は,患者に対して苦痛や副作用が伴うことが多いのが現状であるが,このウイルスを用いた治療法が確立されれば,理論上副作用がなく,使用法も簡便で,他のがん治療法との併用も容易なので,非常に有用な治療法になると期待できる.また,アデノウイルスは複製効率も高く,生産効率も良く安価なため,企業化の面でもメリットがあり,社会に与えるインパクトも大きい.さらに,アデノウイルスはそもそも病原性が低く,遺伝子治療用のベクターとしての実績もあり,安全性が非常に高く,実用化しやすい. 近年,我々はAU-rich element(ARE)を持つmRNAの安定化システムを応用して,新たな腫瘍溶解アデノウイルスを開発した.このウイルスは,がん細胞で特異的に増殖でき,正常細胞ではあまり増殖できないため,腫瘍溶解ウイルスとして利用可能であることが明らかになった.

  3. Rapid internal root resorption of the permanent incisor teeth after trauma : a case report

    Yoshikawa, Kazuhito; Sato, Jun; Yamashita, Emi; Ohga, Noritaka; Asaka, Takuya; Kitagawa, Yoshimasa
    Internal root resorption of permanent teeth is a rare condition. Although its etiology and pathogenesis are not fully understood, trauma has been considered a contributing factor. The treatment and prognosis of internal root resorption of permanent teeth is very challenging. In this report, we describe a patient who experienced internal root resorption of the permanent incisors soon after a traumatic episode. This suggests conservation of permanent teeth may be enhanced by early detection and treatment of this condition.

  4. ラット及びウサギ脳Na, K-ATPase活性に対するbufadienolidesの作用

    李, 加; 鈴木, 邦明; 蘇, 韶懿; 南川, 元; 吉村, 善隆
    漢方薬のセンソは約100種類のbufadienolidesを含む.Bufadienolidesは心不全治療薬であるジギタリスなどと同様の強心ステロイドであり,Na, K-ATPase活性の阻害作用を示すが,報告は少ない.本研究は,bufadienolidesのNa, K-ATPaseに対する作用とその機構を明らかにすることを目的に行った.Bufadienolidesとしてbufalin,cinobufagin,cinobufotalin,ジギタリス類としてouabainを使用し,ウサギ及びラット脳から精製したNa,K-ATPase活性に対する作用を検討した.Bufadienolidesとouabainは,ウサギ及びラット脳Na,K-ATPase活性をほぼ完全に阻害した.両Na, K-ATPase活性に対する50 %阻害濃度(IC50)は, ouabainでは290及び260 nM,bufalinでは40及び20 nM,cinobufaginでは230及び90 nM,cinobufotalinでは300及び150 nMであった.ウサギ脳Na, K-ATPaseに対するcinobufotalinを除いて,bufadienolidesはNa, K-ATPaseの特異的阻害薬とされるouabainよりも強い抑制作用を示し,特に,bufalinは強い作用を示した.また,ラット脳Na, K-ATPaseはウサギよりも強心ステロイドに対する感受性が高いことが示唆された.次に,ウサギ及びラット脳Na, K-ATPase活性のNa+,K+,Mg2+,ATP濃度依存性に対するouabain,bufalin,cinobufagin,cinobufotalinの作用を検討した.Ouabainとbufadienolidesはラット及びウサギ脳Na, K-ATPase活性の,Na+,Mg2+,ATPに対する親和性を増大し,K+に対する親和性を低下させた.これらの結果は,ouabainと本研究において使用したbufalin,cinobufagin,cinobufotalinは,同様の機構で,Na, K-ATPaseを抑制することを示唆する.すなわち,センソの強心作用及び利尿作用は,ジギタリス類と同様にNa, K-ATPaseの抑制作用に基づくことを示唆する.

  5. 高齢者におけるオーラルフレイルの診断とサルコペニアおよびメタボリック・シンドロームとの関連について

    安倍, 嘉彦; 高橋, 収; 本多, 丘人; 兼平, 孝; 竹原, 順次; 今村, 理子; 澤飯, 順子; 菊田, 有美; 花田, 優里子; 齊藤, 麻美; 河口, 明人
    高齢者におけるオーラルフレイル(OF)に対する早期スクリーニングを可能にする指標を考案し,OF分布の検討及びサルコペニアおよびメタボリック・シンドロームとの関連性を検討した.喜茂別町の65歳以上高齢者111名を対象とし,Eichner分類B4以上(61.0%),RSST3回未満(64.4%)かつ口腔湿潤度29.0未満(50.5%)の者をOFとした時,OF群は24名(21.6%)で,非OF群87名と比較して高齢だったが,性別には差はなかった.OF群では上顎残存歯数が有意に少なく(P <.05),上・下顎FD頻度が高く(P <.05),自覚症状として「固いものが食べにくい」という回答に差があった(P <.05).OF群とNon-OF群との身体組成(BIA法)の比較では,除脂肪量に差はなかったが,体脂肪量をはじめ,肥満指標としてのBMI,腹部周囲径,内臓脂肪面積,ウエストヒップ比がOF群で有意に高かった.さらに血清生化学指標においても,メタボリック・シンドロームの特徴的な代謝病態であるトリグリセリド高値,HDL-C低値の脂質異常を示し,インスリン抵抗性の指標としてのHOMA-Rが有意に高かった.一方,高齢者の筋力減弱症としてのサルコペニア(筋量減少,筋力低下,遂行機能低下)の指標である,筋量指標としての四肢骨格筋量指標,筋力の指標としての握力,および遂行機能の評価項目としての歩行速度そのものには両群では差はなかったが,サルコペニア該当数は7名(29.2%)でOF群に有意に多かった(P <.05).またOFの診断にこだわらず,自覚症状の「固いもの困難」群とそれ以外との検討においても,固いものが困難と答えた群は,身体遂行機能としての歩行速度が有意に遅く,サルコペニアの傾向にあることが明らかとなった.本研究では,咬合・咀嚼機能としてのEichner分類,嚥下機能低下,口腔湿潤度低下を診断項目としたOFに該当する高齢者は,同時にメタボリック・シンドロームおよびサルコペニアの傾向をもつことを示し,OFが全身的な病態と関連していることを明らかにするとともに,本研究のOFの診断方法と診断基準の妥当性が示唆された.

  6. 骨芽細胞様細胞(MC3T3-E1)のカルモジュリン依存性Ca-ATPase活性の性質

    井坂, 一真; 鈴木, 邦明; 南川, 元; 吉村, 善隆
    形態学的な研究から,硬組織形成部位にアルカリ性至適pHのCa-ATPaseの存在が示唆されているが酵素学的な性質の報告は少ない.そこで骨芽細胞様細胞であるMC3T3-E1細胞が保持するCa-ATPase活性に関して研究を行った.細胞を石灰化時期まで培養後回収し,超音波破砕後に遠心分離操作を行って膜分画を得た.ATP加水分解により生じた無機リン酸をChifflet法で定量してATPase活性を測定し,以下の結果を得た.1.膜分画にはカルシウム(Ca)あるいはマグネシウム(Mg)により活性化されるATPaseが存在し両酵素ともthapsigarginによって阻害された.Ca存在下のATPase活性はMgによって拮抗されることと,Mg-ATPaseを阻害するazideによって阻害されないことから両酵素は別の酵素と示唆された.2.Ca-ATPase活性はCa濃度依存性に増加して1 mMの遊離Ca濃度で飽和し,50 %活性化濃度は0.3 mMであった.3.活性はpH依存性に増加し,pH 9.1でpH 7.5のほぼ3倍の活性を示して最大となりpH 10.0までは同程度の活性を示した.4.活性はATP加水分解の過程においてリン酸化酵素を形成するP型ATPaseの阻害薬であるvanadateとエタクリン酸によっては阻害されなかった.5.活性は2価金属イオンのキレーターであるEGTAおよびEDTAにより濃度依存性に阻害されたが,ビスホスホネートによっては阻害されなかった.6.遊離Ca濃度100 nMでは, Ca-ATPase活性はほぼ検出されないが,カルモジュリンを添加すると濃度に依存して活性は増大し,50 %活性化濃度は約6 μMであった.7.カルモジュリン非添加における活性は,カルモジュリン拮抗薬であるW7によって濃度依存性に抑制され,50 %阻害濃度は0.3 mMであった.以上の結果は,E1細胞にはアルカリ性至適pHのP型ではないカルモジュリン依存性Ca-ATPaseが存在することを示唆する.本酵素は,形態学的に存在が示唆されるCa-ATPaseと類似しており,硬組織形成に関与する可能性がある.

  7. ビスホスホネートと2価金属イオンとの拮抗によるアルカリ性ホスファターゼ活性の阻害

    三上, 翔; 鈴木, 邦明; 島田, 英知; 吉村, 善隆; 南川, 元; 山崎, 裕
    ビスホスホネート(BP)によるALP活性抑制の報告があるが,その機構は不明な点が多い.そこで,ヒト組織非特異型ALP(骨型,肝臓型),及び組織特異型ALP(胎盤型)とマウス由来骨芽細胞様細胞であるMC3T3-E1細胞のALPに対する,窒素非含有型のclodronate,窒素含有型のrisedronate及びalendronateによるALP活性の阻害機構を検討した.Mg,Zn及びCa存在下の活性を,それぞれ,Mg-ALP,Zn-ALP及びCa-ALPとし,基質としてパラニトロフェニルリン酸(p NPP)あるいは無機ピロリン酸(PPi)を使用した.p NPPを基質とした骨型及び肝臓型の各ALP活性はclodronate,risedronate及びalendronateの濃度に依存して抑制された.Mg-ALPでは,各BPとMgとの拮抗が見られたが,Zn-及びCa-ALP活性におけるBPとZn及びCaとの拮抗は,Mg-ALPほど顕著ではなかった.また,clodronateと比較してrisedronate及びalendronateのほうが強いMg-ALP抑制作用を示し,阻害作用は窒素非含有型と比較して窒素含有型BPのほうが強いことが示唆された. PPiを基質とすると,clodronateはMC3T3-E1及びヒト胎盤型ALPのCa-ALP活性を,Caと拮抗して濃度依存性に抑制した.P-C-P結合を持つBPがP-O-P結合を持つ基質と拮抗する可能性を考えて,骨型及び肝臓型ALPを使用して,Mg-,Zn-及びCa-ALP活性のp NPP濃度依存性に対するclodronate,risedronate及びalendronateの影響を検討した.BPは濃度に依存して最大活性を抑制したがp NPPによる50%活性化濃度には顕著な影響を与えず,BPはALPの基質であるp NPPとは拮抗しないことを示唆した.以上の結果は,BPはALPの種類,基質,活性化する2価金属の種類に関係なく,2価金属イオンとの拮抗によりALP活性を阻害し,その作用は窒素含有型が非含有型と比較して強いことを示唆した.

  8. Na, K-ATPase活性の基質阻害に対するバルビツール酸系薬物の作用

    古賀, 瑞之; 鈴木, 邦明; 長谷, 由里; 渋谷, 真希子; 木村, 幸文; 藤澤, 俊明
    バルビツール酸系薬物の作用機序は,GABAA受容体への作用を除き,不明な点が多い.Na, K-ATPaseは神経細胞の興奮性の維持を担う酵素であり,バルビツール酸系薬物の作用に関連する可能性もあると推測される.しかし,バルビツール酸系薬物のNa, K-ATPase活性に対する報告は少ないので,ラット及びウサギ脳ミクロソームのNa, K-ATPaseを使用し,本研究を行った.バルビツール酸系薬物として,pentobarbital, phenobarbital及びthiamylalを使用した.Na, K-ATPase活性のATP濃度依存性を測定すると,2.5 mMで最大活性を示し,5 mMATPでは基質阻害により活性は低下した.5 mM ATP存在下では,pentobarbitalとphenobarbitalはNa, K-ATPase活性を濃度依存的に促進したが, 2.5 mM ATP存在下ではその作用は認められなかった.すなわち,pentobarbitalとphenobarbitalには基質阻害を抑える作用が認められた. Thiamylalは5 mM あるいは2.5 mM ATP存在下のいずれの場合もNa, K-ATPase活性を抑制した.5 mM ATP存在下では,pentobarbitalとphenobarbitalはNa, K-ATPaseのNa+に対する親和性を増加させ,K+に対する親和性を減少させた.これらの結果は,基質阻害下では,pentobarbitalとphenobarbitalはNa, K-ATPaseの構造をE1型に変化し,ATPに対する親和性を増加させることにより活性を促進することを示唆した.

  9. 口腔扁平苔癬の悪性化に関する免疫組織学的検討

    太田, 尚克
    口腔扁平苔癬(以下OLP)は炎症を伴う難治性の口腔白色病変で,稀に扁平上皮癌への悪性転化がおこり問題となる.OLPの誘因は機械的刺激や歯科材料などが知られており,上皮下のリンパ球浸潤が上皮基底細胞に影響を及ぼしOLPが生じると考えらえているが,正確な病因は未だ明らかではない.また,OLPの癌化の機序にも諸説あり,未だに統一した見解は得られていない.本研究では,OLPの癌化の解明及び癌化予測因子を同定することを目的として研究を行った.1995年から2008年までの14年間に北海道大学病院を受診し,病理組織学的にOLPと診断された125例のうち54例を対象とし,臨床的背景因子(年齢,性別,発生部位等)及び,免疫組織学的検討を行った.上皮下炎症細胞について抗CD3,抗CD8,抗CD20抗体,上皮内樹状細胞は抗CD68抗体を用いて免疫組織学的に検索を行い,抗p53,Ki-67及び抗podoplanin抗体を用いて上皮の性状を検討した.54例のうち悪性転化した症例は3例であった.癌化した3例を癌化群,癌化しなかった51例を対照群とし検討を行った.臨床的背景因子では年齢,男女比に差はなかったが,発生部位において対照群では頬粘膜に好発することに対し,癌化群では舌に多くみられ,舌に生じたOLPでは,他部位に比べ癌化する傾向が高いことが示された.次に,癌化群3例と対照群51例を用いて病理組織学的に比較した.上皮下リンパ球は,CD20陽性細胞は少なくCD3陽性細胞が主体で,CD8陽性細胞が比較的多かった.CD68陽性細胞は上皮内に散在性に認められた.これら炎症に関連した細胞数や割合は,両群間に有意差が認められなかった.p53陽性細胞及びKi-67陽性細胞は癌化群で軽度に増加しているものの,その陽性率に有意差は認められなかった.podoplanin陽性細胞は癌化群で有意に多く(p<0.05),その分布にも差が認められた.podoplaninは癌化の初期には癌幹細胞が出現していると考えられることから,将来的に癌化するOLPではKi-67及びp53陽性細胞などの悪性化マーカーの発現に差の認められない段階でも, podoplaninが癌化の予測因子となりえることが示唆された.

  10. 在宅自立前期高齢者における摂食嚥下機能およびフレイルに関する研究

    元川, 賢一朗
    【目的】急速な高齢化により生活習慣病や認知症などによる要介護者が増加し,医療費の増加や介護施設不足といった問題は,深刻な社会問題になっている.したがって,要介護者を減らし健康寿命を延ばすことが極めて重要である.摂食嚥下機能の維持・向上は,健全な経口摂取を保ちかつ栄養状態を向上させるという点で,健康寿命を延伸させる重要な因子である.今回の調査では,自立前期高齢者の聖隷式嚥下質問紙による摂食嚥下機能スクリーニングと口腔・嚥下機能,フレイルとの関連を検討した.【対象と方法】対象は埼玉県嵐山町の前期高齢者283名(男性121名,女性162名)で,平均年齢は69.6歳であった.なお, 本研究では舌圧測定のため総義歯および前歯部が欠損している31名(男性14名, 女性17名)は対象から除外している.嚥下障害の有無は,聖隷式嚥下質問紙の15の嚥下に関する質問に対し,1項目でも 「しばしば」,「たいへん」等の重い症状と答えた者を嚥下障害疑いあり群(障害群)とし,その他を嚥下障害疑いなし群(健常群)とした.嚥下機能検査として咀嚼能力,舌圧,Repetitive Saliva Swallowing Test(以下RSST),水飲み試験,OralDiadochokinesis(以下OD)の5項目を評価した.被験者には事前に聖隷式嚥下質問紙を配布し,調査当日に咀嚼能力を除く4項目を測定した.咀嚼能力は三浦らの咀嚼能力チェックリストを用いてスコア化(0~18)した.口腔内診査として残存歯数,口腔乾燥,義歯の有無,咬合支持域を調査した.その上で,聖隷式嚥下質問紙による障害群と健常群における嚥下機能検査および口腔内診査の各項目との関連を検討した.さらに,この2群とフレイルとの関連を評価した.フレイルの分類にはShimadaらの基準を使用し,体重減少,疲労度,歩行速度,握力,生活活動度を評価した.①~⑤の項目で0項目:健康,1~2項目:プレフレイル,3項目以上:フレイルとした.【結果】聖隷式嚥下質問紙で被験者を選別した結果,健常群は91.9%(260名),障害群8.1%(23名)であった.聖隷式嚥下質問紙で選別した各群の咀嚼能力は,健常群16.8±0.2,障害群13.5±0.6であり,健常群では障害群に比べて有意に咀嚼能力が高かった. また, 各群の最大舌圧は,健常群33.3±0.4kpa,障害群30.3±1.3kpaであり,健常群は障害群に比べて有意に最大舌圧が高かった.また,健常群と比較し障害群では有意にフレイルの割合が高かった(健常群4.6%,障害群30.4%).【結論】摂食嚥下機能を維持するためには咀嚼能力,舌圧の維持が必要であることが示唆された.また,健常群の方がフレイルの割合が有意に低く,摂食嚥下機能を維持することでフレイルを減少できる可能性が示唆された.

  11. Aggregatibacter actinomycetemcomitansのゲノムDNAはマクロファージに対してnucleotide-binding domain-like receptor containing protein 3インフラマソームを活性化してIL-1βを誘導する

    亀崎, 良助; 阿部, 亜美; 佐伯, 歩; 長谷部, 晃; 鈴木, 敏彦; 北川, 善政; 柴田, 健一郎
    インフラマソームは多様な生理活性をもつ炎症性サイトカインの一つであるIL-1βの産生を制御する細胞内センサーである.IL-1βは歯周炎を含む多くの炎症性疾患において重要な病因的役割を果たしている.そこで,本研究では,侵襲性歯周炎の主な病原菌であるAggregatibacter actinomycetemcomitans によるnucleotide-bindingdomain-like receptor containing protein 3(NLRP3)インフラマソームの活性化を介したIL-1β産生誘導について検証した.C57BL/6(B6)マウスならびにcaspase-1,ASC(apoptosis-associated speck-like protein containinga caspase recruitment domain)あるいはNLRP3をノックアウトしたマウスより採取した骨髄細胞から分化誘導したマクロファージ(BMM)をA. actinomycetemcomitans JP2の生菌および100℃で5分間熱処理した死菌で刺激した.IL-1βはELISA法ならびにウェスタンブロッティング法で測定した.生菌ならびに死菌でB6 BMMを刺激したところ,生菌,死菌ともにIL-1βの産生を誘導したが,生菌に比べて死菌の活性が約10倍高かった.生菌および死菌の活性はcaspase-1-/-,ASC-/-ならびに NLRP3-/-のBMMでは殆ど消失した.また,死菌の活性はDNA分解酵素処理で有意に減弱し,さらに菌体の熱処理後の遠心上清には生菌に比べて約5倍量のDNAが検出された.そこで,本菌のゲノムDNAを抽出し,B6 BMMを刺激したところ,濃度依存的にIL-1βの産生が誘導されたが,caspase-1-/-,ASC-/-ならびに NLRP3-/-のBMMでは有意に減弱した.以上の結果から,A. actinomycetemcomitansはマクロファージに対してNLRP3インフラマソームを活性化してIL-1βの産生を誘導する活性物質を有しており,その活性物質の一つはDNAであることが示唆された.

  12. 持続的な機械的刺激はRAW264.7細胞における破骨細胞分化を抑制する

    上村, 光太郎; 吉村, 善隆; 南川, 元; 鈴木, 邦明; 飯田, 順一郎
    骨の恒常性を保つために機械的刺激が重要な役割を果たしていることが明らかにされつつあるが,破骨細胞の分化誘導系に対し機械的刺激を直接作用させた報告は我々の研究のみである.これまで我々は周期的な機械的刺激による破骨細胞融合の抑制に関して報告してきた.本研究では持続的な機械的刺激が破骨細胞分化誘導系に与える影響について検討した.RANKL添加培養液を用いてRAW264.7細胞をBioFlex plateにて通法に従い培養した.Flexcell tension systemを用いて破骨細胞数の増加が顕著に見られる培養4日目から2日間,伸展率5,10,15 %で刺激を与えると,10,15%の伸展率で破骨細胞数の有意な減少が認められた.また,1,3,6,12 h/日,2日間,伸展率10 %で持続的な機械的刺激を作用させた結果,6,12 hにおいて破骨細胞数の有意な減少が認められた.持続的な機械的刺激は,周期的な機械的刺激と同様に破骨細胞分化誘導系の抑制が認められた.TRAP陽性破骨細胞を2-4核,5核以上で分類し計測した結果,機械的刺激により2-4核の破骨細胞数では経時的な減少が認められた.また,実験群と対照群のNO量を測定した結果,実験群でNO量の有意な増加が認められた.2-4核の破骨細胞数の減少にNOが関与することが示唆されたため,NO合成酵素阻害剤(L-NMMA)で処理した結果,2-4核の破骨細胞数の減少が抑制され,破骨細胞数の減少にNOが関与することが示唆された.また,realtime-PCR法によりmRNAの発現量を測定した結果,破骨細胞の融合因子の1つであるDC-STAMPの有意な減少が認められたが,iNOS,nNOSに有意な差は認められなかった.以上の結果から持続的な機械的刺激は破骨細胞の融合を抑制させる要因の一つであり,その一部にNOが関与していることが示唆された.

  13. フォークヘッド転写因子FOXO3aによるインターフェロン-β遺伝子の発現制御機構の検討

    加島, 裕基; 大久保, 直登; 中川, 宏治; 武田, 宏司; 北川, 善政
    インターフェロン-β(IFN-β)はウイルス感染における免疫,炎症反応において重要だが,その発現制御機構は不明点が多い.過去にフォークヘッド転写因子FOXO3aがその産生を負に制御することが報告されたが,詳細な機序に関する報告は少ない.そこで我々はFOXO3aによるIFN-βの発現制御の分子機構の解明を目的に本研究を行った.まず,293T細胞,293-TLR3細胞にFOXO3aを過剰発現させた後にpolyICを導入し,IFN-βmRNA発現量を定量的RT-PCRにより測定した.次に293T細胞にMAVS,TBK1,IRF3-5DをFOXO3と共発現させ,IFN-βプロモーター活性をルシフェラーゼアッセイにより測定した.その結果,FOXO3aはpolyICにより誘導されるIFN-βmRNAの発現,MAVS,TBK1で誘導されるIFN-βプロモーター活性を抑制した.続いて293T細胞にTBK1,FOXO3a,IRF3を導入後,免疫沈降,ウエスタンブロットによりFOXO3aとTBK1,IRF3の相互作用について検討した.その結果,TBK1とFOXO3aの結合を認め,FOXO3aの共発現によりIRF3のリン酸化が減弱したが,TBK1のリン酸化は変化しなかった.最後に,PI3K阻害剤LY294002処理によるFOXO3aの細胞内局在を免疫蛍光染色により検討した.また,LY294002処理下で,B型DNAであるpolydAdT(B-DNA)により誘導されるIFN-βmRNAの発現量を定量的RT-PCRにて解析した.その結果,LY294002処理によりFOXO3aの核への局在が観察され,同処理下ではB-DNA導入によるIFN-βmRNAの発現が増強した.以上より,FOXO3aはTBK1と相互作用し,IRF3リン酸化を減弱させてIFN-β発現を負に制御する可能性が考えられた.

  14. 孤束核および最後野のニューロン活動に対する血糖値上昇の影響

    播磨, 美樹; 久留, 和成; 平井, 喜幸; 前澤, 仁志; 北川, 善政; 舩橋, 誠
    生体内における脳幹部ニューロンのグルコース受容性を検討する際に,血糖値の経時的変化と脳幹部のニューロン活動を同時に定量評価した知見が必要であった.そこで本研究では,グルコースを腹腔内投与することによって人為的に血糖値を上昇させ,その時の孤束核および最後野ニューロン活動の変化をc-Fosタンパクの発現を指標にして定量評価を行った.24時間絶食させたSD系雄性ラット(体重250-500 g)に,1.1 Mグルコース含有生理食塩水または生理食塩水を腹腔内注射(10 ml/kg 体重)して,経時的に血糖値を測定したところ,血糖値は速やかに上昇し,投与して15分後には最大になり,90?120分後には下降して正常値へ戻った.グルコース溶液または生理食塩水を腹腔内注射して2時間後にウレタン麻酔下にて潅流固定を行い,脳を摘出して厚さ35 μmの前額断標本を作成し,c-Fosタンパクの免疫染色を行い解析した.c-Fos陽性細胞数を計測した結果,孤束核では,生理食塩水を投与した対照群に対してグルコース投与群においてc-Fos陽性細胞数の有意な増加を認めた.最後野では,グルコース投与群においてc-Fos陽性細胞数の増加傾向を認めたが,統計的有意差は認められなかった.これらの結果から,血糖値上昇によって,孤束核では多数のグルコース応答性ニューロン,または血糖値上昇に伴って二次的に増加した食欲関連ペプチド等に応答するニューロンの活動が亢進したことが示唆された.また,グルコース投与により生じる最後野ニューロンの活動は,孤束核と並行して変化しないことも明らかとなった.

  15. 糖尿病モデル動物における間歇的圧刺激による微小血管の形態変化

    西川, 瑛亮; 佐藤, 嘉晃; 正満, 健斗; 工藤, 悠介; 山本, 隆昭; 飯田, 順一郎
    近年,歯科矯正治療を希望する成人,高齢者が増加しており糖尿病や糖尿病予備軍の患者が矯正治療の対象となる機会が増えている.しかし,高血糖下において矯正力による機械的刺激に対する微小血管の変化について不明な点が多い.高血糖下では血管の脆弱化が生じることから,我々はより短い荷重期間での間歇力に着目した.また,これまで正常血糖下において機械的刺激により毛細血管が毛細血管後細静脈の太さまで拡張すると新たに単球系細胞が血管外へ遊走する場となることは明らかにされている.そこで本研究では,ストレプトゾトシン(以下STZ)誘発糖尿病ハムスターを用いて,高血糖下における間歇力に対する微小血管の変化および血管構造を維持しつつ血管拡張が生じる時間条件を検討した.実験動物としてSTZ非投与ハムスター4匹(非糖尿病群)とSTZ誘発糖尿病ハムスター16匹(糖尿群)を用いた.糖尿病群は荷重を加えないcontrol群と3種類の条件で荷重を加える群の計4群(各群4匹ずつ)に分けた.間歇力として,20秒間のうち1秒間の荷重期間と19秒間の非荷重期間を繰り返す条件をT20群とし,同様の荷重期間でT40,T60群を設定した.それぞれ背側皮膚に独自に考案した任意の時間間隔で圧刺激(100 g/cm2)を付与できる荷重付与装置付きのdorsal skinfold chamberを装着し,荷重付与群の3群に間歇的荷重を与えた.各群の微小血管の変化を6日間,実体顕微鏡および蛍光顕微鏡で観察し,各群間における相違を比較し,以下の結果を得た.1.control群に比べT20群とT40群において有意に毛細血管径が増大していた.2.T20群が他群に比べ有意に出血傾向が強く,血流が停止している部分を認めた.3.T20群の毛細血管消失率が他群に比べ有意に高かった.これらより,糖尿病ハムスターにおいては,1秒間の荷重付与と39秒間の非荷重付与を繰り返す間歇的矯正力を用いることで歯周組織の血管構造を維持しつつ,毛細血管を毛細血管後細静脈の太さまで拡張させることが示唆された.

  16. 圧縮力は培養後期における破骨細胞の分化・融合を抑制する

    宮上, 雄希; 吉村, 善隆; 南川, 元; 鈴木, 邦明; 飯田, 順一郎
    歯科矯正力により歯牙には牽引側では伸展力が,圧迫側では圧縮力が作用する.我々は破骨細胞に直接圧縮力を加えた際の影響について報告しているが,破骨細胞に圧縮力を加えた後,長期的に培養した場合の動態については未だ報告がない.本研究では,破骨細胞に圧縮力を加え,長期的に培養して分化誘導系に与える影響を検討した.RANKL添加培養液を用いてRAW264.7細胞を7日間培養し,破骨細胞数の推移を観察した.培養6日目までは破骨細胞数は増加したが,それ以降は減少傾向を示した.次に培養3日目に圧縮力を破骨細胞に加え24, 48および72時間培養した.圧縮力を加えず培養したものを対照群,圧縮力を24時間加えた後それを解放して培養したものを解放群,圧縮力を加えたまま培養したものを圧縮群とした.培養3日目から24時間圧縮力を加えると,破骨細胞数は増加した.培養5日目の時点では解放群,圧縮群では対照群と比較して増加した.しかし,解放群,圧縮群の間に有意差が認められなかったことから,24時間以上圧縮力を加えても破骨細胞の分化・融合を促進しない可能性が示唆された.培養6日目の時点では,解放群,圧縮群では対照群と比較して破骨細胞数が減少した.また培養5日目から6日目の間において対照群では破骨細胞数が増加したが,他の群では減少した.これらの結果より,圧縮力は培養後期における破骨細胞の分化・融合を抑制する可能性が示唆された.対照群と圧縮群の破骨細胞関連遺伝子であるNFATc1, RANK, TRAP, DC-STAMPおよびOC-STAMPのmRNA発現量を比較すると,培養4日目の時点では有意差が認められなかったが,培養5日目の時点では圧縮群ではそれらすべての発現が有意に抑制されていた.以上より,圧縮力は培養後期において破骨細胞関連遺伝子の発現を抑制することで破骨細胞の分化・融合を抑制することが示唆された.

  17. Isotope microscopic assessment for localization of 15N-minodeonate in bone

    Hongo, Hiromi; Sasaki, Muneteru; Hasegawa, Tomoka; Tsuboi, Kanako; Qiu, Zixuan; Amizuka, Norio
    Minodronate has been highlighted for its sustained effects on osteoporotic treatment. To determine the cellular mechanism of its sustained effects, we have assessed the localization of minodronate in mouse bones through isotope microscopy, by labeling it with a stable and rare nitrogen isotope (15N-minodronate). Eight-weeks-old male mice intravenously received 15N-minodronate (1 mg/kg) were fixed after three hours, 24 hrs, one week and one month. Isotope microscopy localized 15N-minodronate predominantly beneath osteoblasts (bone forming surface) rather than nearby osteoclasts (bone-resorbing surface). Literally, alendronate, another nitrogen-containing bisphosphonate, has been reported to accumulate on the bone-resorbing surface, and suddenly inhibit the osteoclasts. In...

  18. The ICDAS (International Caries Detection & Assessment System) : a new set of caries assessment criteria

    Kanehira, Takashi; Takehara, Junji; Nakamura, Kimiya; Hongo, Hirohisa; Miyake, Ryo; Takahashi, Dairo
    A dental examination is a service performed by dentists in daily clinical practice. This is also performed as part of a group of dental examinations, such as school dental examinations and community health examinations. The Japan Association of School Dentists (JASD) criteria has been used for assessing dental caries in these examinations. These criteria evaluate caries on a scale of C1-C4. In an era when dental caries are pervasive, these criteria are useful. The application of fluoride has become a widespread practice for preventing dental caries in developed countries. The decrease in the incidence of dental caries in younger patients and...

  19. Evaluation of recovery after intravenous sedation

    Shibuya, Makiko; Fujisawa, Toshiaki
    The Intravenous Sedation (IVS) Guideline Working Group of the Japanese Dental Society of Anesthesiology (JDSA) formulated guidelines for intravenous conscious sedation in dentistry. These guidelines were then published on the website of the JDSA in October 2009. These guidelines were developed in accordance with the “MINDS Handbook for Clinical Practice Guideline Development 2007” published by the Medical Information Network Distribution Service (MINDS), and were listed on the MINDS Website in February 2011. One of the authors participated in the planning of these guidelines and was responsible for the section on recovery period. The revised version has been published on the...

  20. Bruxism : Association to jaw-muscle pain

    Arima, Taro
    Jaw-muscle pain associated with temporomandibular disorders (TMD) has traditionally been linked to hyperactivity or abnormal contraction of masticatory muscles such as “bruxism”. A frequent clinical observation has been that many patients with TMD exhibit a tendency to clench or grind their teeth during sleep. It has been considered for a long time that unaccustomed or abnormal contractions of the muscles causes this pain, and once the pain had developed, it causes more muscle hyperactivity, setting up a vicious cycle. However, this theory has not been clarified scientifically and the relationship between various types of orofacial motor activity and TMD is...

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